iPhoneのバッテリー交換を自分でやる方法。必要な道具とやり方
iPhoneの充電が一日もたないような状況になると、バッテリーの交換を検討すると思います。しかし、購入してから1年間、iPhoneについている標準保証の対象外であったり、
有料の保証サービスである「Apple Care+」に加入していなかったりすると、バッテリー交換費用が高くなることもああるのです。
もし、iPhoneのバッテリー交換が自分でできれば、交換費用を安く抑えることができるでしょう。この記事では、iPhoneのバッテリーを自分で交換する方法とその時の注意事項を紹介しています。費用を安く抑えて、バッテリー交換したい人必見です!
iPhoneのバッテリー交換は自分でできるの?
必要な機材を準備すれば、iPhoneのバッテリー交換は自分ですることができます。ここでは、バッテリー交換に必要な機材をご紹介しましょう。
①バッテリー
交換するために必要なバッテリーを購入しましょう。iPhoneのバッテリーは、ネットショップやiPhone修理のアクセサリを販売するオンラインサイトなどで買うことができます。バッテリー選びのコツとして、PSEとよばれるマークがついているものを使用しましょう。
PSEマークがついている電気製品は、電気用品安全法という法律基準を満たしており、安全性が高い証拠だといわれています。バッテリーの相場は2,000円前後です。
②星形のトルクスドライバー
iPhoneの側面にあるトルクスネジと呼ばれるネジを取り外すために必要となります。ドライバーの先が星の形をしているのが特徴です。iPhone4~Xのネジのサイズは同じです。非常に小さいので、ドライバーの先端のサイズが0.9mmのものを使用しましょう。
③吸盤
iPhoneの画面にくっつけ、画面を外すために使います。吸盤のサイズはiPhoneの画面よりも大きすぎなければ大丈夫です。画面を取り外す際には、フックに指をかけて取り外します。必ずフックがついてるものを選びましょう。
④ヘラ
吸盤であけた隙間からヘラをねじ混み、iPhoneの画面を空けるために利用します。ヘラは1本あるとiPhoneの分解に便利です。14㎝~17㎝くらいの小型のものが使い勝手がいいでしょう。
⑤マイクロドライバー
バッテリーがねじで固定されているので、それを外すために使います。ドライバーの先端は1.8mmくらいの細めな方が作業しやすいですよ。
自分でやってみよう!交換方法
それでは、実際にiPhoneのバッテリー交換を自分でやる方法をご紹介しましょう。
まずは、充電口の両脇にある細いネジを外していきます。星形トルクスドライバーを使って、外しましょう。ここで、外すネジは非常に小さいので、外したときになくならないように、作業が終わるまでケースなどに保管しておきましょう。
次に、iPhoneの画面を外す作業です。この作業は少し難しいかもしれません。吸盤を画面にくっつけ、フックに指をかけて持ち上げます。少し、隙間が空いたところでヘラなどを使ってこじ開けると開けやすいです。
しかし、ここで1つ注意事項があります。本体と画面を繋ぐケーブルがあるので、あまりにも勢いよく引っ張ってしまうと、ケーブルがちぎれてしまうかもしれません。ここではケーブルがちぎれないよう、画面を慎重に外していきましょう。
慎重に画面を開けると、iPhoneの上部だけつながった状態で開くことができます。上部の繋がっている部分に関しては、外さなくてもバッテリー交換ができるので、そのままにしておいて大丈夫です。。
iPhoneの画面を外したら、バッテリーを取り外していきましょう。まずは、バッテリーの右下横にあるバッテリーと本体を繋ぐコネクタを外します。マイクロドライバーでネジを取り外し、ヘラなどで慎重にコネクタ部分を取りましょう。このとき、外すネジの個数や場所は、機種によって違いがあります。
すると、バッテリーが取れるようになります。しかし、バッテリーは本体と強力な接着テープで貼られているので、なかなか外すことができません。
周りの部品を傷つけないように、ヘラでバッテリーを取り外していきましょう。バッテリーの下から、取っ手のようなものが付いているのであれば、それを引っ張って取ると楽かもしれません。
バッテリーを取る過程で、もしかしたらバッテリーが変形してしまうこともありますが、交換するのであれば問題ありません。
古いバッテリーを取り除くことができたら、新しいバッテリーを取り付けます。下に接着テープを貼り、その上にバッテリーを設置しましょう。
あとは、外した部品を元通りに戻していく作業です。ネジの留め忘れや部品の戻し間違いが無いよう注意しましょう。もし、不安であれば、外す前と後で写真を撮っておくのもいいかもしれません。戻し作業のときに、不安なく作業することができますよ。
本体のなかの部品をすべて戻し終わったら、画面を閉じる前に電源が入るかどうかの確認作業をおこなうといいでしょう。画面を戻してから、部品の戻し間違いなどで電源が入らないとなると、面倒です。
無事、電源がつけば画面を閉じて、充電口の両脇のネジを留め、完成です!この作業にかかる時間は1~2時間程度です。
自分で交換するときのポイント・注意点
iPhoneのバッテリー交換を自分でするときには、気をつけたほうがいいこともたくさんあります。ここでは、iPhoneのバッテリーを自分で交換するときに、安全に交換するためのポイントについてご紹介しましょう。
万が一失敗してデータが飛んでしまうということも考えられるので、「バックアップ」をとることが大切です。また、SIMカードはiPhoneのデータ通信や音声通話をつかさどる機能を持ちます。SIMカードの紛失や、万が一、交換作業中にSIMカードへの悪影響があると大変なので、抜いておきましょう。
さらに、iPhoneのなかに新しくいれるバッテリー選びも重要なポイントになります。じつは、PSEマークがついていないものについては、日本国内で使用することが違法行為になるのです。
PSEマークの付いていないiPhoneのバッテリーは、品質保証されているものではないので、交換してみたもののじつは使用済みのバッテリーで全然充電が長持ちしなかった!なんてことも起こるかもしれません。
また、iPhoneに付属している小さいネジを作業中に無くしてしまったり、吸盤で画面をこじ開けるときにコードを切ってしまったりすることも考えられます。だからこそ、素人がよく理解をしないままに自分でバッテリーを交換しようとするとiPhoneの故障の原因になるかもしれないのです。
iPhoneのバッテリーを交換したあとに、部品の位置を間違えてしまったことが原因で破損することも考えられますよ。もちろん、iPhoneのバッテリー交換を自分でおこなった時点で、「標準保証」や「Apple Care+」などAppleの実施する修理保証の対象外となりますので、その点にも注意が必要になります。
むずかしい場合は無理せず修理へ!
iPhoneのバッテリー交換を自分ですると、費用面や時間面での節約ができます。しかし、修理作業が難しく、失敗するのが怖いと思う方もいるのではないでしょうか。そんなときは、無理せず修理に出すことをおすすめします。
iPhoneのバッテリー交換をおこなっているお店はいろいろありますが、自宅近くにApple Storeがない方や予約がなかなか取れない人には、Appleリペアセンターがおすすめです。Apple リペアセンターでは、事前の申し込みとiPhoneを郵送するだけでバッテリー交換ができます。
修理が終わったiPhoneについても自宅に郵送で届くので、便利ですよね。
また、非正規のiPhone修理店にバッテリー交換を依頼するという方法もあります。Appleの修理保証の対象外にはなりますが、比較的安い値段で早くバッテリー交換をしてもらえる場合が多くなっていますよ。修理完了までのスピード感を求められる方にはおすすめです。
ただし、一度非正規店での修理をおこなってしまったiPhoneについては、Appleの修理保証期間内の端末であっても、保証の対象外となってしまいます。もし、Appleの修理保証の対象となっている端末を修理に出したい場合には、正規店に修理を依頼したほうがいいかもしれません。
まとめ
今回は、iPhoneのバッテリー交換を自分でおこなう方法をご紹介しました。バッテリー交換は、道具と手順さえわかっていれば個人でもおこなうことができます。さらに一度交換できるようになれば、これからもバッテリー交換は自分でできるようになるので、バッテリーの減りがはやくなったとしても楽になるのではないでしょうか。
しかし、部品の紛失や、交換作業が原因でiPhoneが故障してしまっては、修理での修復が不可能になってしまいます。出費を抑えるどころか、増やしてしまう原因にもなるので注意が必要です。
もしも自分でiPhone修理をするのが不安な方は、iPhoneの修理店に修理を依頼してみてはいかがでしょうか。修理にかかる時間や保証内容をよく吟味した上で、どこに修理を依頼するのか考えるのがおすすめですよ。