無償交換が可能なiPhone6sの「バッテリー交換プログラム」とは
iPhone6sをご使用の方で、バッテリーがまだあるのに突然シャットダウンする、バッテリー残量が安定しないなどの不具合にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。iPhone6sの突然のシャットダウンなどがあった場合、iPhone6sのバッテリー交換プログラムの対象になっているかもしれません。
iPhone6sのバッテリー交換プログラムでは、対象の方が無償でバッテリーを交換してもらえます。では、どんな方が対象になっているのでしょうか。
今回のコラムでは、iPhone6sの交換プログラムについてお話ししています。iPhone6sの不調を感じている方は、ぜひ読んでみてください!
iPhone6sの「バッテリー交換プログラム」って?
一部iPhone6sではバッテリーが半分以上ある状態にもかかわらず、シャットダウンやバッテリー残量が急変するなどの不具合が起こることがあります。これを受けてAppleは公式サイトで2016年11月、対象となる一部iPhone6sのバッテリー交換を無償でおこなうことを発表しました。その無償のバッテリー交換対応が「バッテリー交換プログラム」です。
どういう内容?
iPhone6sが突然シャットダウンする不具合の問題は、バッテリーを交換することで解消されます。そのため、不具合が発生する可能性がある古いバッテリーを新しいバッテリーへと無償で交換できるようにバッテリー交換プログラムが開始されました。
バッテリー交換プログラムで無償交換されるのはiPhone6sのバッテリーのみとなります。画面割れや水濡れ、ボタンがききづらくなったなどへの修理は有償です。他に修理が必要な箇所がある場合には無償でのバッテリー交換を拒否されることがありますので、注意しましょう。
ただし、iPhone6sのバッテリー交換プログラムの対象になるのは、2015年9月から10月までの間に製造されたiPhone6sのうち、特定範囲のシリアルナンバーの端末になります。これはシャットダウンなどの不具合が起こっていなくてもバッテリーの無償交換対象となります。
このバッテリー交換プログラムは端末が最初に購入された日から3年間有効です。中古で買った方は、新品でiPhone6sを購入した方よりもバッテリー交換プログラムの有効期間が短くなります。また、iPhone6s本体の保証期間とは、バッテリー交換プログラムの有効期間は別に計算される点も注意しましょう。
対象かどうかを確認しよう
自分の持っているiPhone6sがバッテリー交換プログラムの対象かどうかはシリアルナンバーからわかります。シリアルナンバーの確認方法は、「設定」→「一般」→「情報」と選択することで確認が可能です。
確認したシリアルナンバーをAppleの告知ページ「iPhone6sが突然シャットダウンする問題に対するプログラム」にあるシリアルナンバー入力欄に入力することで、バッテリー交換プログラムの対象かどうかわかりますよ。
どうすれば交換できる?
自分のiPhone6sがバッテリー交換プログラムの対象であることが判明したら、次に気になるのは修理するための方法や手順ではないでしょうか。iPhone6sのバッテリー交換方法は大きく分けて2つ、店に持ち込んで交換する方法と、郵送で交換を依頼する方法があります。
iPhone6sを持ち込んでのバッテリー交換をする場合には、AppleStoreまたはAppleサービスプロバイダに予約をとって行きましょう。混雑具合にもよりますが、予約なしで向かうと受付まで1~2時間待つことになるかもしれません。すぐに交換できるよう予約をしてからバッテリー交換に向かいましょう。
実際の交換時間はiPhone6sを預けてから約1時間でバッテリーの交換作業は終了するといわれています。この時間は必要書類への記入や動作確認なども含んだ時間です。バッテリー交換は、iPhone購入時のレシートや運転免許証などの本人確認書類があると手続きがスムーズです。
店頭に行かず、郵送でもバッテリー交換が可能です。Appleの公式サイトにあるAppleテクニカルサポートから配送修理の依頼ページへいき、シリアルナンバーや集荷日時などの必要事項を記入します。「症状の再現手順をご説明ください」という欄にiPhone6sバッテリー交換プログラムの対象であることを記入しましょう。
配送業者に渡す前には、あらかじめiPhone6sからSIMカードや保護フィルムなどを外してiPhone6s本体のみにした状態で送ります。配送業者に渡してから約1週間で戻ってくるようです。
交換してもらう前に!やっておくこと
通常iPhone6sのバッテリー交換プログラムではバッテリーを交換するだけで、中のデータの消去などはおこないません。万が一にそなえて、iCloudやiTunesにバックアップをとっておきましょう。場合によってはデータの初期化が必要となることがあります。データの初期化にもそなえ、Apple IDやパスワードもメモなどにとって保存しておくと安心です。
ゲームアプリなど、アプリの一部には上記のバックアップでデータを保存できないものがあります。各アプリに記載されているヘルプを参照にしながら、適切に引継ぎデータを残しましょう。
iPhoneの仕様上、修理をする前には設定のiCloudにある「iPhoneを探す」という設定をオフにする必要もあります。オフにしていないと修理できません。
配送修理でバッテリーを交換する場合は、バックアップやiPhoneを探す設定をオフにするのは持ち込みで修理を依頼するときと同様におこないます。配送では設定を他にも変更します。Apple Watchのペアリング設定の解除や、設定のメッセージにあるiMessageをオフにするなどです。
最後にデータの初期化もおこないます。初期化は「設定」→「一般」→「リセット」にある「すべてのコンテンツと設定を消去」からできます。初期化前にはバックアップがきちんととれているか一度確認しましょう。
まとめ
2015年9月から10月の間に製造されたiPhonn6sのうち一部のiPhone6sがバッテリー交換プログラムの対象になります。対象かどうかはシリアルナンバーを「iPhone6sが突然シャットダウンする問題に対するプログラム」ページで入力することでわかります。
対象だった場合はApple StoreやAppleサービスプロバイダでバッテリーの無償交換をおこなえます。来店して対応してもらう場合は、混雑を回避し、スムーズにバッテリー交換をするために予約をとってから来店しましょう。
交換前にはデータ初期化にそなえてiCloudやiTunesでバックアップをとり、修理できるように「iPhoneを探す」設定をオフにしましょう。
iPhone6sのバッテリーの不具合でお悩みの方は、一度対象のシリアルナンバーか調べてみてはいかがでしょうか。