代替機って何?利用する前にやるべきことや注意したいポイントとは?
携帯電話は今や生活の中心になりました。今ではスマートフォンが多くを占めるようになり、電話だけでなく写真や動画の撮影・SNS・ゲームなどが手元の端末でできるようになったのです。
しかしスマートフォンは壊れやすく、かつ高価なもの。動作がおかしくなり修理に出した場合、戻ってくるまでの期間をスマートフォンなしで過ごすわけにはいきません……。
今回はスマートフォンを修理に出したときに借りられることの多い「代替機」について、借りられる場所や注意点を押さえていきましょう。
「代替機」ってそもそも何なの?
「代替機」とは、今使用している携帯電話が故障した際、携帯電話を契約した販売店へ修理に出すときに修理期間中の代わりの携帯電話として貸し出されるものを指します。
代替機の貸し出しの際に自分と同じ番号とアドレス帳がコピーされるため、電話やメールなどは一通り自分のスマートフォンのように扱えます。また、代替機は販売店などの中古本体を貸し出すため好きな機種は選べません。
また代替機では基本的に、修理するスマートフォンでかけている保険をそのまま適用することができません。そのため万が一代替機を壊してしまった場合や紛失してしまった場合は、その修理費用などを負担しなければならないのです。修理が完了したあと、一定期間内に代替機を返却しない場合もペナルティが課されることがあります。
代替機はどこで借りられる?
代替機が貸し出されるのは修理の際です。携帯電話販売店で修理に出す際、代替機が必要なことを告げることで借りられる場合が多くなっています。この際貸し出されるのは販売店の持つ中古端末です。
そのため貸し出しを受ける際には最初から傷や汚れがあるかどうか、どこにあるかどうかを一度確認してください。このことで「いつ傷がついたか」を明確にし、責任を明確にすることができるようになるのです。
なお最近増えている「格安SIM」の場合貸し出しを受けられない、そもそも修理依頼をメーカーに直接出す必要があるといったことも多いので注意が必要でしょう。
代替機を使う前にやっておくべきこと
代替機を使う前にやっておきたいこととして重要なのが「情報の引継ぎ」です。
スマートフォンが主流になるにつれ、連絡手段も電話やメールではなく「LINE」などのSNSアプリを使う機会が増えてきました。しかし情報がアプリごとに管理されているため、昔のように「携帯ショップでケーブルをつなぎ、代替機に情報を移す」わけにはいかなくなりました。それぞれのアプリごとに「引継ぎ」をする必要があるのです。
しかしこの引継ぎ操作中に「PINコード」「登録メールアドレス」「パスワード」などを求められることが少なくありません。スマートフォンが壊れてから焦らないよう、頻繁に使うアプリに関しては事前に「必要な情報」「引継ぎ方法」などを確認しておくと安心です。
また普段からバックアップを取っておきましょう。バックアップの方法はスマートフォンを代表する2つのOS(端末を制御するシステム)「iOS」「Android」で異なりますが、パソコンやクラウド(インターネット上で利用可能なデータ保存領域)を使って設定やアプリ情報を保存しておくことで、これまでの環境を戻しやすくなります。もし動く状態であれば、必ずバックアップを取ってから修理に出してください。
もうひとつ確認しておきたいのが「スマートフォンに紐づけられたアカウント」です。iPhoneの場合は「Apple ID」、Androidスマートフォンは多くの場合「Googleアカウント」と連携しアプリダウンロードが可能になっています。代替機を使う際にも必要な情報となるので、必ず控えておくようにしましょう。
代替機を利用する上での注意点
代替機を利用する上での注意点ですが、代替機はあくまでも借り物ということを忘れないでください。また契約はすべて自分に設定されているので使用料などは当然自分に請求されます。一部を除いて多くの代替機が紛失や故障などで壊れてしまった場合、かかる費用を負担しなければならない説明が販売店からあるはずですので、しっかりと確認するようにしましょう。
次にアカウントやデータに関してですが、代替機の返却時に中のデータなどは初期化されてしまいます。そのため修理が完了し自分の携帯電話が返ってきた際は、再度データやアカウントの引継ぎを行う必要があるでしょう。そのため、代替機にアカウントなどを引き継ぐ際、必要な情報などはメモなどに残しておくとスムーズに引継ぎの作業を行うことができます。
まとめ
スマートフォンを修理に出した際、ドコモやauなどの大手キャリアでは無料で代替機を借りられることが多いです。修理中にスマートフォンがない不便を解消するサービスですが、近年増えてきた「格安SIM」と呼ばれる事業者では代替機を借りられない場合もあるので注意しましょう。
またアプリなどで便利になったぶん、これまで使ってきた情報を引き継ぐのが複雑になった側面もあります。できればスマートフォンが壊れてしまう前に方法を確認し、「いざ」というときのために備えてください。