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iPhoneの乗っ取りって?症状と予防策について解説します!

氏名・住所・パスワードなどなど、iPhoneは個人情報のかたまりです。そんなiPhoneを乗っ取られてしまうと、大切な個人情報が漏れてしまうおそれもあります。

個人情報が漏れると、自分の位置情報や顔写真が筒抜けになってしまったり、あるいは金銭的被害が出てしまったりといったことにつながります。さらに場合によっては、自分だけでなく周囲の人たちにまで被害が広がることもあるのです。

今回は、そんなおそろしいiPhone乗っ取りの症状を解説するとともに、iPhoneの乗っ取りを防ぐ方法についてもご紹介します。自分の大切な個人情報を守るために、ぜひ一度ご確認ください!

iPhone乗っ取りの症状には何がある?

iPhone乗っ取りの症状には、「iPhoneを探す」という機能を悪用した遠隔操作やApple IDの不正利用によるものなど、さまざまな種類があります。それぞれ症状に特徴があるので、順に見ていきましょう。

「iPhoneを探す」機能の悪用したiPhoneの乗っ取り

この「iPhoneを探す」という機能は、Appleが公式に提供しているものです。本来はiPhoneを紛失してしまった際にiPhoneを見つける手助けをしてくれるなど便利なものなのですが、残念ながらこれを悪用される場合があります。

「iPhoneを探す」機能を悪用されると、自分の位置情報が筒抜けになってしまいます。また、勝手に音を鳴らされたり、iPhoneをロックされてしまうおそれもあります。さらに最悪の場合、iPhoneを初期化することによってiPhone内のデータをすべて削除されることもあるのです。

マルウェアを用いたiPhoneの乗っ取り

「iPhoneを探す」機能の悪用のほか、マルウェアという悪意あるソフトウェアによってiPhoneを乗っ取ることもできます。マルウェア感染によってiPhoneを遠隔操作されてしまうと、iPhone乗っ取りによる症状はより悪質なものになります。

たとえば、iPhoneのカメラを遠隔操作することで、勝手に写真を撮られてしまうおそれがあります。iPhoneにはインカメラがついているので、使用者の顔を撮ることもできます。

ほかにも、SNSやメールでやりとりした内容がすべて流出してしまうこともあります。それだけでなく、勝手に操作されることもあるので、使用者本人以外に被害が拡大してしまう可能性も否定できません。

また、iPhone内のデータを見ることもできるので、iPhoneに保存している画像や動画なども盗み見られてしまいます。アプリケーションなどのデータも遠隔操作可能なので、勝手にアプリを消されたり、インストールされてしまうかもしれません。

Apple IDの不正利用によるiPhoneの乗っ取り

iPhone乗っ取りによる症状は、iPhoneの遠隔操作だけではありません。Apple IDを不正利用されてしまうと、直接金銭的な被害につながることがあります。

Apple IDとクレジットカード情報を紐づけている場合、Apple IDを乗っ取られることは、クレジットカードを乗っ取られることを意味するのです。こうなってしまうと、有料アプリを勝手に購入されたりといった被害があります。

iPhone乗っ取りの症状には何がある?

どんな方法で乗っ取られる?

iPhoneを乗っ取る方法として、有名なのがマルウェアの感染によるものです。マルウェアというのはiPhoneやPCで不正な動作をする悪質なソフトウェアのことで、ウイルスやワームと呼ばれるものの総称です。

マルウェアの感染経路はさまざまです。それぞれきちんと確認して、気を付けるようにしましょう。

アプリケーションによる感染

たとえば、アプリをインストールする際に、マルウェアがまぎれこんでいることで感染することがあります。Apple公式のApp StoreにあるアプリはAppleによる審査をパスしているものなので、これらのアプリをインストールしてマルウェアに感染する可能性は低くなっています。しかし、App Storeを通さずにアプリをインストールしてしまうと、マルウェア感染のリスクがあるのです。

特定サイトへのリンクによる感染

また、サイトへのリンクを踏むことでマルウェアに感染することもあります。メールなどに記載されたリンクにアクセスすることで、マルウェア感染させるという手口です。飛ばされたサイトでアプリをインストールさせたり、あるいはサイトに接続しただけでマルウェアに感染してしまう可能性もあるようです。

外部デバイスからの感染

ほかにも、iPhoneに接続する外部デバイスからマルウェアに感染するおそれもあります。パソコンやSDカードメモリといった外部デバイスがマルウェアに感染していた場合、それらの外部デバイスに接続したiPhoneも感染してしまうのです。

Wi-Fi接続を用いた感染

マルウェア感染によるiPhone乗っ取りのほかにも、Wi-Fi接続によってもiPhoneを乗っ取ることもできるようです。公の場で用いられる無料Wi-Fiのなかには、乗っ取りを目的としたものもあります。それらの無料Wi-Fiに接続してしまうと、通信内容などを盗み見られる可能性があります。

また、iTunesのWi-Fiを経由してiPhoneと同期する機能を悪用することで、iPhoneのデータを盗んだり、iPhoneを遠隔操作されてしまうこともあるようです。

iPhone乗っ取りによる症状は感染経路によらず危険なものばかりなので、不審なリンクは踏まないなどの対策を日頃からするようにしましょう。詳しくはのちほど解説します。

どんな方法で乗っ取られる?

乗っ取りではなくiPhoneの不具合のケースも

iPhone乗っ取りの症状はおそろしいものですが、じつはiPhone乗っ取りが原因ではなく、iPhoneの不具合による症状である可能性があります。「iPhoneを乗っ取られた!」と早合点する前に、iPhoneの不具合も疑ってみましょう。

ゴーストタッチ

まず、iPhone乗っ取りの症状とよく似たiPhoneの不具合としてあげられるのが「ゴーストタッチ」です。ゴーストタッチは、こちらが操作していないにも関わらずiPhoneが勝手に動作してしまう不具合のことをいいます。

このゴーストタッチは、液晶面の不具合で起きることが多いようです。たとえば、液晶表面に傷があったり、ほこりなどの不純物が付着していたりすることでタッチパネルが誤認識を起こすケースがあります。

ほかにも、保護フィルムやカバーなどがタッチパネルに触れてしまっていることが原因で発生することもあるようです。そのため、まずはそれらのアクセサリーを外し、液晶面をきれいにしてみましょう。

また、液晶面ではなくソフト面の不具合でゴーストタッチが起こることがあります。この場合は、起動中のアプリを終了したり、iPhoneを再起動したりしてみるとよいでしょう。

熱暴走

ゴーストタッチのほかにも、iPhoneの熱暴走による症状をiPhone乗っ取りによる症状と勘違いすることもあるようです。iPhoneは冷却装置がついていないため、大きな負荷をかけつづけたりすることで本体が熱を持ってしまい、動作に支障が出てしまうことがあります。

iPhoneが熱暴走すると、iPhoneの動作が遅くなる・急にiPhoneがシャットダウンするなどの不具合が起きるようになります。この熱暴走によってゴーストタッチが発生するということもあるようですので、iPhoneが熱を持ったら使用をやめて冷ますようにしましょう。

乗っ取りを確認する方法は?

iPhoneの乗っ取りと似た症状が出てしまう不具合についてご紹介しました。ではiPhoneが乗っ取られているのか、あるいは単なる不具合なのかはどう確認したらよいのでしょうか。

まず、メールなどで送られてくる「サービスの利用通知」を確認しましょう。iPhoneが乗っ取られている場合、自分の知らないところでさまざまなサービスが利用されている可能性があります。

自分が利用した覚えのないサービスからの通知があったときは、iPhoneの乗っ取りを疑ったほうがよいでしょう。

また、Apple IDのアカウント情報などを確認することも有効です。Apple IDが乗っ取られてしまっている場合、アカウント情報が変更されていることがあります。

iPhoneを乗っ取られたかもしれないと感じたときはApple IDの情報を確認し、できればパスワードを変更しておくと安心です。

SNSアカウントの乗っ取りにも注意!

iPhoneの乗っ取りによる症状には、個人情報の流出があるとお伝えしました。この流出した個人情報を用いて、SNSアカウントが乗っ取られてしまうことがあります。

乗っ取られるとどうなるか

SNSを乗っ取られた場合に多い被害として、詐欺に利用されてしまうということがあげられます。たとえば「困っているのでプリペイドカードを買ってほしい」といったメッセージを自分のアカウントから勝手に送られるなどの詐欺が有名です。

この場合、メッセージを送られた人が詐欺被害にあうおそれがあります。つまり、自分だけでなく自分のアカウントとつながりのある人にも被害が広がってしまうのです。

確認する方法はある?

「自分のSNSアカウントが乗っ取られてるかも!」と思ったら、まずはメッセージの送受信履歴を確認しましょう。また、ログイン日時の履歴を確認することも有効です。もしも身に覚えがない履歴があったら、アカウントが乗っ取られている可能性があります。

ほかにも、自分の知らないアカウントをフォローしていないかも確認しましょう。自分のプロフィールが変更されている場合もあります。

ログインしている端末を確認することも大切です。自分の使用している端末以外からログインした形跡がある場合、SNSアカウントが乗っ取られていると考えてよいでしょう。

SNSアカウントの乗っ取りにも注意!

情報を守ろう!iPhoneの乗っ取り対策方法

iPhone乗っ取りの症状を引き起こさないためにも、普段からiPhone乗っ取りの対策をしましょう。いくつかの予防策を紹介します。

iOSのアップデート

じつはiPhoneには、マルウェア感染などに対応するウイルス対策ソフトが存在しません。これはiPhoneの開発データが公開されていないためです。iPhoneは、ウイルス対策ソフトが存在しないかわりに、iOS自体に安全対策がほどこされています。

したがって、iPhoneで乗っ取りを防ぐ最も簡単な方法は、iOSを常に最新の状態に保つことです。こまめにiOSをアップデートするようにしましょう。また、Apple IDのパスワードを複雑なものにしたり、こまめに変更することも大切です。

マルウェアに感染しそうな行為は避ける

[App Store以外からのアプリケーションインストール]
iPhoneの使い方に気を付けることでもマルウェア感染を防ぐことができます。たとえば、App Store以外からアプリをインストールすることは、マルウェア感染のリスクが高いのでやめましょう。

[無料Wi-Fiのむやみな利用]
また、無料Wi-Fiにむやみにつなぐのも危険です。無料Wi-Fiを踏み台にしてiPhoneを乗っ取られるおそれがあるので、信頼できるWi-Fi以外にはつながないようにしましょう。

[マルウェアに感染した外部デバイスとの接続]
ほかにも、マルウェアに感染しているパソコンなどにiPhoneを接続することでも、iPhoneが乗っ取られることがあります。iPhoneだけに気を付けるのではなく、お使いのパソコンにもウイルス対策ソフトをインストールするなどの対処をするとよいでしょう。

[不審なメールやリンクの使用]
不審なメールは開かないということも大切です。リンクを踏むだけでなく、添付されているプログラムを実行したりといったことにもマルウェア感染の危険が潜んでいます。知らないアドレスからのメールには、細心の注意を払いましょう。

感染してしまったら?

これらの対策をほどこしてもiPhoneが乗っ取られてしまった場合、対処法はそう多くはありません。iPhone乗っ取りの原因となるアプリなどが特定できていれば、そのアプリをアンインストールすることで回復することがあります。

しかし、原因が分からない場合、iPhoneを初期化することで回復をはかることになるでしょう。iPhoneを初期化するとiPhoneのデータはすべて消えてしまうため、iPhone乗っ取りの予防だけでなく、乗っ取られたときのためにiPhoneのデータのバックアップをこまめにとるようにしておくとよいでしょう。

まとめ

今回はiPhone乗っ取りの症状を紹介しました。個人情報が流出するだけでなく、金銭的な被害が出るおそれもあるのです。

iPhoneを乗っ取るにはさまざまな方法があります。とくにマルウェアはその感染経路が多岐にわたるため、気を付けましょう。

ただし、ゴーストタッチなどのiPhoneの不具合によって、iPhoneの乗っ取りと似た症状が出る可能性があることには注意しましょう。iPhoneが乗っ取られたとすぐに判断するのではなく、まずはこれらのiPhoneの不具合を疑うとよいかもしれません。

また、iPhoneが乗っ取られたときの被害は自分だけとは限りません。SNSアカウントが乗っ取られてしまうと、SNSでつながっている人にも被害が拡大するおそれがあります。

iPhoneの乗っ取りを防ぐためにも、日頃から予防策をとるようにしましょう。iOSをアップデートしたりiPhoneの使い方に気を付けるだけでも、iPhone乗っ取りの危険を減らすことができます。

iPhoneが乗っ取られてしまうと、その対処法は多くありません。まずはiPhoneを乗っ取られないようにすることが大切です。

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