iPhoneは水没しても使えるって本当?水没時の対処法について
みなさんは、iPhoneは水没しても使えるという話を聞いたことはありますか。通常、電子機器が水没すると、故障して使用不可能になることがほとんどです。それでは、なぜiPhoneは水没しても使えるという話があるのでしょう。
この記事では、iPhoneは水没しても使えるのかどうかの真偽についてご紹介します。また、iPhoneが水没した際の対処法についてもお話しします。
iPhoneは水没しても使えることがある?
iPhoneは水没してしまっても、水気を乾燥させれば使えることがあります。しかし、iPhoneが水没したらすみやかに修理に持ち込むことがおすすめです。
水没したiPhoneを使い続けるのは危険
iPhoneが水没しても使えるからと、そのまま使い続けるのは危険です。たとえ、表面上はしっかり乾燥しきれているように見えていても、内部に水分が残っているおそれがあります。iPhone内部の水分を放置すると、部品の腐食やショートを引き起こし、修理が困難になりかねません。
防水のiPhoneでも濡らさないほうがいい
iPhone 7以降のモデルには、防水機能が追加されました。しかし、iPhoneに防水機能があるからと、不用意にiPhoneを濡らすのは危険です。防水性のiPhoneであっても、水に濡れると水没するおそれがあります。
防水機能があるのに、水没すると聞くと一見矛盾しているように感じるかもしれません。じつは、一口に防水といっても、防水性能には強弱があるのです。
iPhone 7~iPhone XRまでのモデルは、IP保護等級が67等級の機器です。IP保護等級とは、機器の防じん性能と防水性能を数字で評価したものです。
防じん性能は6等級が、防水性能は8等級が最大の等級になります。iPhone 7~iPhone XRの場合は、防じん性が6等級、防水性能が7等級となっています。
防水性能が8等級の機器は、水中使用が可能と評価されていています。それに対して、防水性能7等級の機器は、特定の条件下であれば浸水しないという評価です。
つまり、水が軽くかかる程度であれば問題はないのですが、水中での使用は想定されていないため、水没する恐れがあるのです。
また、防水性能は経年劣化などで低下することもあります。防水性能を過信すると、iPhoneが思わぬ故障を引き起こすおそれがあるため、水まわりなどで使用する際などは十分注意しましょう。
iPhoneが水没したときの応急処置
iPhoneが水没したら、すみやかに電源を切りましょう。電源がついたままだと、iPhone内部の部品がショートして復旧が困難になりかねません。バックアップを取ろうとして、充電ケーブルをさすのも厳禁です。
電源を切ったら、柔らかい布などでiPhoneをしっかり拭いてください。このときに、イヤホンジャックや充電コネクタ、スピーカーなどの隙間に入り込んだ水も見落とさないように気をつけましょう。
SIMトレー内が浸水していないかもあわせて確認しましょう。SIMトレーは、付属のSIMピンや細い針金などをSIMトレーの穴に押し込むことで開けられます。このときに、なかのSIMカードをなくしてしまわないように注意してください。
また、濡れたiPhoneを乾かそうとドライヤーなどの温風を当てるのは厳禁です。iPhoneは、高温に強くないため、温風が故障の原因になりかねません。その上、急速な乾燥は、内部の腐食を早めてしまう危険性があるのです。iPhone内の水分を外に出そうと、iPhoneを振るのも危険です。浸水していないところにまで水が、入り込んでしまうおそれがあります。
iPhoneが水没した際はきちんと応急処置ができるかどうかで、水没からの復旧率や修理の成功率が変わってきます。iPhoneは水没しても使えるから、とそのまま放置しないようにしましょう。
iPhoneが水没したとき修理に出せる場所
iPhoneは水没しても使えるからと、そのまま使い続けると重度の故障を引き起こしかねません。iPhoneを水没させたら、応急処置後すみやかに修理店に持ち込みましょう。
iPhoneの修理は、正規店または非正規店でおこなえます。修理店を選ぶ際は、まずはお使いのiPhoneが、Appleの保証に加入しているか確認しましょう。Appleの保証に加入している場合は正規店を、加入していない場合は非正規店をおすすめします。
正規店とは、Apple Storeや正規サービスプロバイダなどの、Appleの保証が利用できる店舗を指します。Appleの保証を活用し、お得に修理できる点が長所です。
反面、保証が利用できないと修理料金が割高になってしまします。そのような場合は、非正規店がおすすめです。非正規店であれば、Appleの保証が利用できない方でも、比較的安価な料金でiPhoneの修理がおこなえます。
二度と起こさないために……iPhoneが水没してしまう状況
iPhoneは、水没しても使えるケースがあります。しかし、故障してしまうリスクも付きまとうため、iPhoneを水没させないのが一番ですよね。iPhoneが水没してしまう状況には、次のものがあります。
・シャワーがかかってしまう
・風呂内でのiPhone利用
・雨の中利用していた
・海やプールに落とした
・トイレに落とした
・飲み物がかかった
iPhoneを水没させてしまわないためにも、これらの状況には注意が必要です。日ごろから、iPhoneを水辺に近づけないようにしたり、防水対策を取ったりしましょう。防水対策としてあげられるのは、防水ケースや防水フィルムをiPhoneにつけることです。
また、万が一iPhoneを水没させて修理が必要になったときに備えて、普段からデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。
まとめ
iPhoneは水没しても使えることがありますが、そのまま使い続けるのは、故障のおそれがあるため危険です。iPhoneが水没したら、すみやかに修理店に持ち込みましょう。iPhoneの修理店には、正規店と非正規店があります。保証の有無を確認して、自分に適した修理店を選んでみてください。
また、防水機能のあるiPhoneであっても、100%水没しないというわけではありません。使用方法によっては、水没するリスクは十分あるため、普段から水没させないように意識することが大切です。