ベストなiPhoneの充電タイミングは？バッテリーの劣化対策

iPhoneを長く使っていると、バッテリーが劣化してしまうということをご存知の方もいるかもしれません。バッテリーが劣化してしまうと、充電が切れるまでの時間も短くなってしまいます。できるだけバッテリーの劣化は避けたいですよね。

じつは、iPhoneを充電するタイミングによってバッテリーが劣化しやすくなる可能性があるって、ご存知でしたか？今回は、バッテリーの劣化を防ぐのに最適なiPhoneの充電タイミングについて解説していきます！

iPhoneの充電の仕組み

iPhoneの充電タイミングについて説明する前に、まずはどのような仕組みでiPhoneが充電されているのかを説明しましょう。

iPhoneには2つの充電モードがあります。それが高速充電とトリクル充電です。iPhoneは、バッテリーが80%になるまでは、高速充電モードでなるべく早く充電しようとします。しかし、80%を超えると、トリクル充電という低速充電モードになります。

トリクル充電とは、弱い電流でゆっくりと充電する方法のことです。この充電モードでは使用する電流が弱いため、充電速度は遅くなりますが、その分高速充電モードよりもバッテリーにかかる負荷が軽くなっています。

iPhoneの充電は、スピードの速い充電と、遅い充電が繰り返されておこなわれています。この充電の仕組みが、iPhoneのバッテリーの劣化に関わってくるのです。

充電に適したタイミングはいつ？

iPhoneの充電には高速充電モードと、トリクル充電という低速充電モードがあることをご説明しました。では、バッテリーの劣化を防ぐため最適なiPhoneの充電タイミングとは、どのようなものなのでしょう？

バッテリーを使い切らないようにしよう

バッテリーを使い切ってから充電すると、高速充電モードで充電される時間が長くなってしまいます。高速充電モードは、大きな電流で素早く充電しようとするため、バッテリーの劣化につながってしまいます。

バッテリーの残量が少なくなってしまってから充電を始めることは避けましょう。バッテリーの残量が20%を下回ったくらいが、iPhoneを充電するタイミングとしては最適です。

過充電は避けよう

過充電とは、バッテリーが満充電されている状態でさらに充電することです。じつは、iPhoneのバッテリーが100%まで充電されていても、電源コードに繋がっている間はトリクル充電が続いています。この過充電がおこなわれている間は、常にバッテリーに負荷がかかってしまいます。

これを避けるためにも、iPhoneを充電したまま放置することはやめましょう。バッテリーが100%になったら充電をやめることで、バッテリーを長持ちさせることができます。80%くらいで充電をやめてしまうと過充電の心配はなく、より安心です。

最近の機種では、100%まで充電されると自動的に充電を止める機能がついていることがあります。しかし、この機能を過信せず、できるだけ充電コードをこまめに抜くようにしましょう。

iPhoneのバッテリーを長持ちさせるのなら、バッテリー残量を20%から80%くらいに保つよう、iPhoneを充電するタイミングを見極めるとよいでしょう。

iPhoneのバッテリー劣化を防ぐ使い方

iPhoneの充電タイミングを気にする以外にも、バッテリーの劣化を防ぐために日ごろからできる対策はあります。

iPhoneには使用推奨環境というものがあります。Appleによると、iPhoneは０℃から３５℃が動作時環境温度とされています。極端に寒かったり暑かったりする場所での使用は、iPhoneのバッテリーを劣化させる原因になってしまうので、極力避けましょう。

気温以外でも、iPhoneのCPUへ負荷をかけることでiPhone本体が発熱した場合や、暑い車内に放置した場合などでもバッテリーの劣化が進みます。推奨環境外では、ただ置いておくだけでもバッテリーの劣化は進んでしまうので、iPhoneを置いておく場合は直射日光があたらない場所を選ぶことをおすすめします。

また、iPhoneは充電するタイミングでも発熱します。充電するときはとくに気を使い、風通しのよい場所などでおこなうとよいでしょう。

iPhone本体が熱くなる原因にはさまざまなものがあります。iPhone本体が熱くなってしまっているときは、使用や充電を避け、冷えるまで待ちましょう。

バッテリーの劣化が見られたら交換しよう

どれほどiPhoneの充電タイミングに気を付けて使っていても、バッテリーは徐々に劣化していってしまいます。その場合は、バッテリーを交換しましょう。

バッテリーの交換は、Apple Storeや一部のキャリアショップ、あるいはApple正規サービスプロバイダなどに依頼することができるほか、非正規の修理店などに依頼することもできます

Appleに依頼した場合、たとえバッテリー以外に問題がなかったとしても、iPhoneは初期化されてしまいます。初期化されるとすべてのデータが消えてしまうので、Appleに依頼する場合は、事前にデータのバックアップをとるようにしましょう。

非正規の修理店の場合、バッテリーの交換だけならデータはそのまま残ることがほとんどです。ただし、非正規の修理店に依頼すると、Appleの保証対象から外れてしまうことがあるので注意しましょう。Appleの保証に入っているのであれば、Apple Storeや正規のサービスブロバイダなどで修理することをおすすめします。

まとめ

iPhoneの充電タイミングに気を付けることで、バッテリーの劣化を防ぐことができます。iPhoneの充電モードには種類があることを理解し、適切なタイミングを見極められるようにしましょう。

バッテリーの残量が少なくなってからバッテリーを充電すると、高速充電によってバッテリーが劣化してしまいます。また、バッテリー残量が100%になったあとも充電を続けることでも劣化が進んでしまいます。バッテリー残量は常に20%から80%くらいを維持するようにすると安心です。

また、iPhoneのバッテリーを長持ちさせるためには、iPhoneの充電タイミング以外にも、使用時の温度についても気を配るようにしましょう。iPhoneを使っているときの温度が0℃から35℃を超えてしまうと、バッテリーの劣化につながってしまいます。とくに充電時は発熱しやすいので、直射日光や風通しに気を付けましょう。

どんなに気を付けて使っていても、iPhoneのバッテリーは劣化してしまいます。そんなときは修理に出して交換してもらいましょう。交換は、Apple正規店のほか、非正規の修理店などに依頼することもできます。それぞれメリットが異なるので、自分にあった業者を選択しましょう。