iPhoneの指紋認証が反応しない……ケース別に対処法を解説
みなさんは、iPhoneの指紋認証機能は使っているでしょうか。指紋認証とは、iPhone 5sからiPhone 8までのモデルで利用できる機能の1つです。iPhoneのホームボタンに、指紋認証で登録した指を乗せるだけで、ロックが解除できたり、Apple Storeでのパスワード入力を省略できたりするため大変便利な機能です。
そんな便利な指紋認証ですが、ときおり指を置いても反応しないことがあります。一度指紋認証に慣れてしまうと、いちいちパスワード入力をするのがとても煩わしく感じるかもしれません。
この記事ではiPhoneの指紋認証が反応しない場合の、パターン別の対処法についてご紹介します。指紋認証が反応しなくて不便な思いをしている方の参考になれば幸いです。
目次
指紋認証が反応しないときの対処法①手に問題がある場合
指紋認証が反応しないときは、手に問題があるケースがよくあります。次のケースに該当していないか確認してみましょう。
手が濡れている
指紋認証をしている手が濡れていると、iPhoneが指紋をうまく読み取れないことがあります。しっかりと水気を拭き取りましょう。特に雨天や入浴中は、手が濡れやすく指紋認証が失敗しやすいです。指紋認証を連続で何回も失敗すると、iPhoneがロックされるケースもあるため注意しましょう。
手が乾燥している
手があまりに乾燥していると、登録してある指紋と差異が出てしまい、指紋を認識してくれなくなることがあるそうです。冬などに毎回手が乾燥して指紋認証がうまくいかなくなるという場合は、指紋情報を追加するのも1つの手です。乾燥した状態の指の指紋情報を登録しておけば、手が乾燥する時期でも指紋認証が成功しやすくなります。
手袋を着用している
指紋認証は、指から流れる微弱な電流から指紋の形を読み取る仕組みです。そのため、手袋をつけているとその電流が遮断されてしまうため、ホームボタンに指をおいても指紋認証が反応しなくなってしまいます。
・スマホ対応手袋じゃ指紋認証はおこなえないの?
手袋越しでもスマホを操作できる、スマホ対応手袋というものはご存じでしょうか。スマホ対応手袋には、導電糸という電気を流す糸が使用されているため、手袋越しの画面タッチにも対応しているという仕組みです。
画面のタッチに対応しているのであれば、指紋認証もできるのではないかと考える方もいるでしょう。しかし、手袋越しとなると指紋のような複雑な形を読み取るのは困難です。そのため、スマホ対応手袋であっても、手袋越しの指紋認証は基本的にできません。
しかし、近年では疑似指紋と呼ばれる模様が搭載された手袋もあり、手袋越しの指紋認証が可能なものもあります。気になる方は、一度調べてみてはいかがでしょうか。
指紋認証が反応しないときの対処法③ソフトウェアに問題がある場合
あまり多いケースではありませんが、ソフトウェアの不具合が原因でiPhoneの指紋認証が反応しないことがあります。ソフトウェアの不具合には次のようなものがあります。
iPhoneのシステムの不具合
iPhoneのシステムに一時的な不具合が発生して、指紋認証が正常に動作しないケースがあります。一度iPhoneの再起動をおこなってみましょう。
iPhoneの処理落ち
iPhoneが処理落ちしていて、指紋認証が正常に動作しないケースがあります。iPhoneの処理落ちには、以下のような要因が考えられます。
・バックグラウンドでアプリを開きすぎている
アプリの中には、バックグラウンドでも稼働を続けるものがあります。そのようなアプリがたくさんあると、iPhoneのメモリを圧迫して処理落ちを引き起こしかねません。アプリは適度に終了しておきましょう。
・iPhoneが高温化している
iPhoneが高温化していると、温度を下げるために自動的にCPUが稼働率を低下させます。CPUは、iPhoneの処理能力にかかわる部分なため、CPUの稼働率が低下すると、当然処理能力も低下して処理落ちを引き起こしてしまいます。iPhoneが高温化した場合は、電源を切って常温に戻るまで放置しましょう。
・データストレージの空きが少ない
iPhone内に大量のデータが入っていて、ストレージの余裕が少ないとメモリを圧迫して処理落ちが発生するケースがあります。不要なデータは定期的に削除したり、写真や動画はパソコンに送信したりしてストレージの空きを確保しましょう。
指紋認証が反応しないときの対処法②ハードウェアに問題がある場合
ハードウェア側に問題があり、iPhoneの指紋認証が反応しないケースがあります。ハードウェア側の問題として考えられるのは、次のとおりです。
・ホームボタンがフィルムでおおわれている
ホームボタンが保護フィルムなどでおおわれていると、正常に指紋認証できなくなるケースがあります。お使いのiPhoneのモデルに対応していない保護フィルムを貼ると、構造の違いなどからホームボタンがふさがれることがあります。
また、ホームボタン用の保護シールにも注意が必要です。指紋認証対応のものを使わないと、指紋認証が反応しなくなってしまいます。
・ホームボタンが汚れている
ホームボタンが汚れていると、指紋をうまく読み取れなくなってしまいます。柔らかい布などで拭き取りましょう。
・ホームボタンが故障している
ホームボタンは、押す機会が非常に多いボタンであるためにとても消耗しやすい部分であるともいえます。そのため、普通にiPhoneを使っていただけなのにホームボタンが故障して指紋認証がおこなえなくなるケースも少なくありません。
ホームボタンが故障しているなら修理に出そう
ホームボタンが故障して、指紋認証が反応しない場合は、修理店にiPhoneを持ち込みましょう。iPhoneの修理は、正規店または非正規店でおこなえます。それぞれの修理店の特徴についてご紹介するので参考にしてみてください。
正規店
Apple CareやApple Care+などの保証サービスを利用することで、お得な料金でiPhoneの本体交換をおこなえる店舗です。iPhoneの本体交換とは、不具合のあるiPhoneを整備品と交換するものです。保証に加入していない場合でも、同様のサービスを受けられますが、交換費は高額になるため注意しましょう。
非正規店
Appleの保証に加入していなくても、比較的安価な料金でiPhoneの修理が受けられるため、修理コストを抑えたいかたにおすすめです。データのリセットなしに修理をおこなう店舗も多いため、データ復元の手間がかからないのも長所といえます。
しかし、非正規店でiPhoneのホームボタンを修理すると指紋認証がつかえなくなる可能性があります。これは、ホームボタンは基本的にiPhone本体と1セットになっているからです。修理のために他のホームボタンをつけ変えると、iPhoneがホームボタンを正常に認識できなくなるからです。
ホームボタンをつけかえても、ボタンとしての機能は失われませんが、指紋認証はおこなえなくなってしまうため注意が必要です。
・交換にかかる費用
正規店の場合、保証が適応されればモデルを問わずに1万円前後で本体交換を受けられます。保証が利用できない場合はモデルにより料金が異なり、おおよそ30,000~50,000円程で本体交換ができます。非正規店の場合は、モデルにもよりますが、ホームボタンにかかる料金はおおよそ6,000円~20,000円程です。しかし、先述のとおり指紋認証が使えなくなってしまうため、よく考える必要があります。
まとめ
iPhoneの指紋認証が反応しない原因はいくつか考えられます。それぞれの原因ごとに対処法が異なるため、この記事を参考にしつつ1つ1つ対処してみてください。
対処法を試してみても、指紋認証が反応しない状態が解消しない場合はホームボタンが故障しているかもしれません。iPhoneの修理を検討しましょう。
iPhoneの修理店には、正規店と非正規店がありますが、修理店選びには注意する必要があります。指紋認証を継続して使いたい場合は、非正規店が利用できない可能性があるため注意しましょう。