iPod classicを修理するにはどこに依頼すればいいの?
iPod classicは、大容量の音楽を入れて持ち運べるとても便利な携帯用プレイヤーです。そのスペックは、現代の音楽プレイヤーからみても相当な大容量といえます。未だにiPod classicを愛用しているという方も少なくないでしょう。
しかし、最近iPod classicの調子が悪いということでお悩みではないでしょうか。異音がしたり、音にノイズが混じったり、電源が突然落ちたり……。これらの症状は、iPod classicの修理で改善する可能性があります。
この記事では、iPod classicの修理はどこで依頼すればいいのかについてご紹介します。iPodの不具合は、しっかり修理して末長く使えるようにしましょう。
目次
160GBの大容量が魅力!iPod classicとは
初代iPodは、2001年ごろに発売されました。この頃のiPodは、まだ液晶も白黒で、容量も最大10GB程度のものでした。そこから時は流れ、iPodはどんどん進化を遂げていきました。そして、2007年には、初代iPod classicが発売されました。
iPod classicとは、160GBという歴代iPodのなかでも最大の容量を誇る音楽プレイヤーです。iPod classicの記憶媒体にHDDが採用されているため、この大容量を実現できています。そのため、すでに発売から10年が過ぎているのにもかかわらず、手放せないというユーザーも少なくありません。
2014年に販売中止が発表された直後は、オークションサイトでiPod classicが2倍以上の価格に高騰したところからも、その人気がうかがえます。それだけ、iPod classicのこの大容量は魅力的な要素でした。
しかし、発売されてから長い年月が過ぎているために、そろそろiPod classicにさまざまな不具合が生じはじめている頃かもしれません。次の章でご紹介するような故障の症状が出始めたら、iPod classicの修理を検討しましょう。
iPod classicの故障の症状は主にどんなものが多い?
iPod classicの大きな容量は、HDDを搭載することで実現しています。しかし、そのHDDが原因の故障も多いのです。そもそもHDDとはどのようなものなのでしょうか。
HDDとは、ハードディスクドライブという記憶装置であり、基本的にパソコンなどに使われていることが多いです。HDD内にはCDのような小さい円盤が入っており、その円盤を回転させてデータの書き込みと読み出しをおこなっています。
しかし、データの書き込みと読み込みの際に物理的に内部の円盤を回転させるため、普通にiPod classicを使用しているだけでもHDDに負荷がかかってしまいます。長期の利用でHDDに負担がかかると、内部の部品が摩耗して故障するかもしれません。また、iPod classicを落としたりすると、その衝撃でHDDが損傷することもあります。
iPod classicを使っていて、異音がしたり、音楽がしっかり読み込めなかったり、データが消えたりするという場合は、HDDが故障しているかもしれません。
イヤホンジャックも故障しやすい場所の1つです。iPod classicを長期間利用して、イヤホンを何度も抜き差ししてきていると、イヤホンジャックが摩耗してしまい正常に反応しなくなってしまいます。イヤホンをさしても音が聞こえなかったり、ノイズが入り込んだりするという場合は、イヤホンジャックの故障を疑いましょう。
電源がすぐに切れたり、充電が上手くいかなかったりするという場合は、バッテリーの寿命の可能性が高いです。これらの症状がみられる場合は、iPod classicを修理に出すことをおすすめします。
iPod classicはAppleで修理が受けられない?!
Appleの製品が故障したら、Appleに持ち込んで修理をしてもらうという方は多いと思います。この記事を読んでいる方のなかにも、実際にiPhoneやiPodの画面を割ってしまったり、バッテリーが劣化してしまったりしてAppleに修理を依頼したという方もいるかもしれません。
しかし、iPod classicは、Appleで修理をできないことがあるのはご存知でしょうか。「Apple製品なのにAppleで修理できないのはおかしい」と感じる方もいるかもしれません。これは、いったいなぜなのでしょうか。
Appleでは、製造が中止されてから5年~7年未満のものをビンテージ品、7年以上のものをオブソリート品と分類しています。基本的に、ビンテージ品は一部の例外を除き、オブソリート品は例外なくサポートを終了させているのです。
初代iPod classic(80GB・160GB 2007年発売)とiPod classic(120GB 2008年発売)は、オブソリート製品になっているためサポートが終了しています。
一方、iPod classic (160GB 2009年発売)は、現時点(2019年2月時点)では、2014年秋の販売中止から5年が経過していないためAppleでも修理を受け付けています。
このためiPod classicの修理をする検討している場合は、お使いのiPod classicがどのモデルなのかをしっかり把握しておきましょう。
非正規店ならiPod classicを修理できるかも
お使いのiPod classicがオブソリート製品だった場合、Appleで修理をすることができません。しかし、非正規店であればそれらのiPod classicの修理ができる可能性があります。
非正規店とは、Appleの保証サービスが利用できない代わりに、比較的安価な料金でiPhoneの修理を請け負っている業者のことです。近年では、iPodの修理をしてくれる修理店も増えてきています。
通常、非正規店でApple製品を修理すると正規の修理サービスを受けられなくなることがあります。しかし、オブリソート製品になっているiPod classicは、正規のサポートが受けられないため実質デメリットはありません。
修理店によって、iPod classicの修理に対応しているかどうかは異なるため、事前に確認しておく必要があります。また、修理に対応している場合でも、事前に電話などで確認を入れましょう。
非正規店のメリットの1つとして、予約不要ですぐにiPhoneなどを修理できる点があります。しかし、iPodの場合は、修理用の部品の在庫が常備されていないケースがあるため、せっかく修理店にいっても、すぐに修理ができないことが考えられるのです。そのため、事前の確認は必須といえます。
まとめ
iPod classicは、歴代iPod内随一の容量を誇っています。そのシンプルなAppleらしいデザインと、現代の音楽プレイヤーでもそうそうない大容量で未だに根強い人気があります。
しかし、発売してから長い年月が過ぎているために、そろそろ不具合や故障が生じはじめていても不思議ではありません。不具合の症状が出始めた場合は、iPod classicを修理に出した方がいいかもしれません。
しかし、iPodのモデルによっては、Apple正規店での修理ができないケースもあります。初代iPod classic(80GB・160GB 2007年発売)やiPod classic(120GB 2008年発売)の修理をしたい場合は、非正規店を利用しましょう。