突然のiPhone再起動?リンゴループと呼ばれる不具合の正体
普段さまざまな用途で活躍する「iPhone」は、シンプルなデザインやユニークな機能により、さまざまなユーザーから愛されています。しかし、いつものように使用していると、iPhoneが突然再起動を繰り返す現象を起こしてしまうことがあるのをご存知でしょうか。この現象は「リンゴループ」と呼ばれているのですが、いまだ決定的な原因はつかめていません。
今回は、そんな不明点が多いこの不具合について、原因と対処法についてご紹介していきます。ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください。
再起動を繰り返す現象とはいったい…?
この現象は2017/12/2以降のiOS11が搭載されたiPhoneに起こった現象です。通常であれば、再起動などをおこなった場合、リンゴのマークが表示されたあとにホーム画面に移動します。
しかし、このiPhoneが再起動を繰り返す現象が起こってしまうと、再起動後リンゴマークが表示され、そのまま画面が暗くなり、またリンゴマークが表示される。これが繰り返し発生し、いつまでたってもホーム画面が表示されないのです。
この不具合が起こってしまうとiPhoneは操作を受けつけてくれず、充電が切れるまでただひたすらにリンゴマークを表示し続けます。「リンゴループ」という一見かわいらしい名前からは考えられない、なんともおそろしい不具合です。
iPhoneが再起動を繰り返してしまう原因は何?
再起動が繰り返してしまうこの不具合の原因ですが、先ほどもお話ししたとおり、はっきりとした原因は判明していません。しかし、いくつか原因として考えられるであろうものが存在しますので、紹介していきます。
・iPhone本体の故障
iPhoneの本体自体が故障してしまったことが原因で発生するケースです。iPhone本体を落としたことによる衝撃で、本体の中の基盤に異常が生じてしまうことがあります。それが原因となり、ループが起こる可能性があるといわれています。
・iOSなどのソフトウェアの問題
iPhoneには定期的にソフトウェアの更新が入ります。iOSのアップデート中にWi-Fiが切れる、電池が切れてしまったなどの理由により、更新が失敗してしまうことがあります。この場合に、再起動を繰り返す不具合が起こる可能性があるようです。
・起動ファイルの破損
何かしらの原因によって、起動ファイルが破損しているケースです。これにより正常にOSが起動できず、ループが起こっている可能性があるといわれています。
・非公認のアプリを使用している
ApplStoreからインストールできない非公認のアプリを使用している場合、バージョンが対応していないなどの場合に不具合が生じることがあります。ループが起こっている原因の可能性として、非公認のアプリの使用には注意が必要です。なお、非公認のアプリを使用することは、Appleの規約違反となるため注意しましょう。
上記で紹介したものが、iPhoneが再起動を繰り返す現象の原因と考えられているものです。では、実際にこの不具合が起こってしまった場合の対処法にはどんな方法があるのでしょうか。
再起動のループ対処法
iPhoneが再起動を繰り返す現象が起こってしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。実はこの対処法についても明確にこれだといわれる方法はわかっていません。しかし、あきらめる前にいくつか試すことで改善される可能性があります。ここでは、再起動のループを繰り返す場合の対処法についてご紹介していきますので、参考にしてみてください。
これは使用しているiPhoneによって方法が違うため注意が必要ですが、「強制的な再起動」を試すことで、改善される可能性があります。
【強制再起動の手順】
「iPhoneX・iPhone8・iPhone8Plus」の場合
①音量を操作するボタンの上を1度押す
②音量を操作するボタンの下を1度押す
③Appleのロゴ(リンゴマーク)が表示されるまでサイドボタンを長押し
「iPhone7・iPhone7Plus」の場合
サイドボタンと音量を操作するボタンの下部分を“同じタイミングで”数十秒間長押しします。Appleのロゴ(リンゴマーク)が表示されるまで押し続けると、強制再起動ができます。
「iPhone6sよりも前のデバイス」の場合
ホームボタン(画面下中央のボタン)とサイドボタンを“同じタイミングで”数十秒以上押し続けます。Appleのロゴ(リンゴマーク)が表示されるまでおこなってください。
上記がiPhoneの種類別の強制再起動の方法です。強制的な再起動は、本体にかかる負担が通常の再起動に比べ大きく、システムのアップデート中に再起動をおこなうと、iPhoneが起動しなくなる可能性もあるため注意が必要です。
また、iPhoneは定期的にiOSのアップデートの通知がくるかと思います。このアップデートは容量が大きく、一定時間iPhoneが使用できなくなるため、自動アップデートの設定をしていない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この自動アップデートをオンにしておくことで、常にiPhoneが最新の状態に保たれます。
定期的に更新しておくことで、過去の古いバージョンからいきなり2つ先のバージョンへアップデートするよりも、はるかに不具合が起こるリスクを軽減できます。自動アップデートに設定しておくことも再起動のループ対策になりますので、もし設定していない方がいらっしゃいましたら試してみてください。
困ったら修理を依頼しよう
iPhoneの故障は、原因がわかりづらいといわれています。そのため、不具合が起きた場合はいくつかの改善策を試してみてください。
しかし、試してみてもなかなか改善する様子がないときは、無理に操作せず販売店や修理店などでPhoneが再起動を繰り返す不具合について相談、修理を依頼することをおすすめします。
iPhoneの修理はどこでできる?
iPhoneの修理を依頼できる場所は、以前は販売店か直営店のどちらかでした。しかし、最近ではさまざまな修理店が存在しているのをご存知でしょうか。これにより、今までは時間のかかったiPhoneの修理も、修理内容によっては時間の短縮が可能になりました。
そのため、緊急を要する場合でも安心して修理を依頼することができるといわれています。
まとめ
iPhoneが再起動を繰り返す不具合は、ホーム画面が映らないため、ほかの操作が一切できません。そのため、バックアップを取っていない場合は、「すぐにでも改善させなきゃ」と焦ってしまいますよね。
しかし、その焦りがさらなる不具合を引き起こすおそれがあり、壊れていなかったところまで壊れてしまうといったケースもあります。携帯電話は精密機械のため、正しい判断と手順で取り扱うようにしましょう。
少しでも不具合や故障かなと思ったときは、無理をせず一度修理店などへ相談することをおすすめします。