iPhoneが初期化できない…どうすればいい?パターン別対処法
iPhoneを携帯ショップで下取りにだしたり、故障してしまい修理にだす際に、個人情報の保護のためiPhoneの初期化を求められることは多いです。また、iPhoneの不具合を解消するために初期化を実行せざるを得ない場合もあります。
しかし、iPhoneの初期化は頻繁におこなうことが少ないため、あまりなじみがない操作なのではないでしょうか?そのため、いざ初期化しようとしても「iPhoneの初期化ができない!」という状況に陥ってしまうかもしれません。
ここでは、そんなiPhoneが初期化できないときの対応策についてご紹介していきます。iPhoneが初期化できない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
iPhoneが初期化できない状況はどんなとき?
iPhoneの初期化ができない状況とは、いったいどんなときでしょうか。ここでは、初期化できない状況についてご紹介します。
【iPhoneが故障している・操作できない】
iPhoneが故障していて電源が入らなかったり、画面を操作できないときです。また、iPhoneを紛失してしまい、初期化の操作をすることができない場合も考えられます。
【iPhoneのパスワードやApple IDを忘れてしまったとき】
iPhoneを初期化する際にパスワードやApple IDなどを求められる場合があるので、それらを忘れてしまうと初期化ができなくなってしまいます。
このように、iPhoneを操作できなかったり、パスワードやApple IDを忘れてしまってiPhoneを初期化することができないという場合はいったいどうすればいいのでしょうか。
初期化できない…「リカバリーモード」を使う対処法
iPhoneが故障してしまい操作ができなかったり、パスワードが分からなくなったなどの理由でiPhoneの初期化ができない場合は、リカバリーモードを利用することで初期化を実行できることがあります。
前提として、この方法で初期化をおこなう場合は「パソコン」と「iTunes」、手元に「iPhone」が必要です。
【リカバリーモードを用いた初期化の手順】
①iPhoneをiTunesの入ったパソコンに接続し、iTunesを立ち上げる。
②iPhoneとパソコンをつないだ状態のまま、iPhoneをリカバリーモードにする。
【機種別のリカバリーモードの操作方法】
・iPhone8以降
音量を上げるボタンを押してすぐ離す→音量を下げるボタンを押してすぐ離す→画面が切り替わるまで電源ボタンを押し続ける。
・iPhone7、iPhone7 Plus
画面が切り替わるまで、電源ボタンと音量を下げるボタンを同時に押し続ける。
・iPhone6s以前のモデル
画面が切り替わるまで、ホームボタンと電源ボタンを同時に押し続ける。
③iPhoneがリカバリーモードの画面に切り替わったのを確認したら、パソコンのiTunesの画面に移る。「復元」または「アップデート」の選択肢が表示されたら、「復元」のボタンを押す。
③リカバリーモードが終了するまで待機する。リカバリーモードの復元は、15分以上経過すると画面が終了してしまうことがあるため、もし途中で終了してしまった場合は、また2・3を繰り返す。
この手順を踏み、復元の処理が完了すればiPhoneの初期化は終了です。
初期化できない…「iPhoneを探す」を使う対処法
リカバリーモードを試したがiPhoneの初期化ができない場合や、iPhoneが手元になくて初期化できない場合は、「iPhoneを探す」機能を利用して初期化できる可能性があります。
この方法で初期化をおこなう場合は、前提としてインターネットに接続ができる環境が必要です。また、事前にiPhone内の設定の「iPhoneを探す」の項目をONしておきましょう。
【「iPhoneを探す」を用いた初期化の手順】
①インターネットに接続できる機器でiCloudに接続する。
②iCloudのログイン画面で必要事項を入力しログイン。
③ログインが完了したら、iCloud.com内の「iPhoneを探す」の項目を選択する。
④すべてのデバイスを選び、その中から初期化をおこなう端末を選択する。
⑤初期化したい端末を選んだ状態で「iPhoneの消去」を選択すると、消去を確認するメッセージが表示されるので、「消去」を選択する。
⑥消去を選択するとセキュリティ質問等がでてくるため、必要事項を入力して先に進む。
すべての必要事項を入力し終えると、iPhoneが消去保留中の状態になるので、対象の端末がネットにつながり次第自動的に初期化がおこなわれる状態になります。
初期化するときの注意点
ここまでiPhoneが初期化できない場合の対処方法を挙げてきましたが、iPhoneの初期化をするときに注意点があります。それは、初期化をおこなうとiPhone内のデータが消えてしまうことです。
いずれの方法もiPhone内の写真や連絡帳、アプリ等のデータもすべてなくなってしまいます。1度初期化して消えてしまったものは、基本的に復元することもできません。
そのため、万が一データを初期化しなければならない事態になってしまっても大丈夫なように、普段からデータのバックアップをとっておくことをおすすめします。バックアップのとり方は次のとおりです。
・iCloudを利用したバックアップ
iPhoneをWi-Fiに接続し、「設定」内のユーザー名から「iCloud」の項目を開きます。iCloudの項目内にある「iCloudバックアップ」を選択し、「今すぐバックアップを作成」を押すと、バックアップが開始されます。
また、設定で「iCloudバックアップ」をオンにしておくと、iPhoneが充電されているかつWi-Fiに接続されているときに、自動的にバックアップをとってくれるようになります。万が一に備えて、設定しておくことがおすすめです。
・iTunesを利用したバックアップ
iPhoneをパソコンに接続し、iTunesを立ち上げる。iTunes内の「概要」の項目から、「今すぐバックアップ」を押すとバックアップが開始されます。iTunesのバージョンが古いとバックアップがうまくいかない場合があるので、なるべく最新のバージョンに更新しておくようにしましょう。
一部のアプリは、iCloudやiTunesを利用したバックアップではデータを復旧できない場合もあるため、注意が必要です。あらかじめデータを復旧できるよう、アプリごとで設定しておくことをおすすめします。
また、リカバリーモードを用いた初期化は、通常の初期化プロセスを踏まずに強制的に初期化するということになります。そのため、iPhoneや内部のデータに損傷を与える危険もあるため、どうしようもないときの最終手段として活用してみてください。
まとめ
パスワードが分からなくなってしまったり、iPhoneの故障や不具合、または紛失により操作することができなかったとしても、初期化できる方法はあります。iPhoneの初期化ができないときに焦らないようにするためにも、正しい初期化方法を把握しておき、大切な個人情報をしっかりと守れるようにしましょう。また、データのバックアップもしっかりとっておくことで、不慮の事態に備えられるようになります。
もし、記事内の方法を試してもiPhoneの初期化ができない場合は、Appleに問い合わせたり、修理にだすことを検討しましょう。