iPhoneの電池の減りが早い!自分でできる対策~バッテリーの交換方法・費用まで
iPhoneのバッテリーは消耗品です。そのため、iPhoneを充電しているうちに、電池の持ちが悪くなっていきます。
生活には欠かせないiPhoneですから、すぐに電池が切れるようになると不便ですよね。
そこで、この記事では、iPhoneのバッテリーが消耗する原因やバッテリーの交換についてお伝えします。
目次
iPhoneのバッテリーの寿命はどれくらい
そもそもiPhoneのバッテリーの寿命はどれくらいなのでしょうか?
Appleの公式サイトによると、500回の充電を繰り返しても、バッテリー容量の80%は使えるように設計されているそうです。
大手キャリアでiPhoneを契約すると「2年縛り」になるので、iPhoneは2年使うという方が多いと思います。
しかし、毎日充電する人の場合は、1年4カ月と15日で500回の充電を終えてしまします。なので、「契約期間は残っているけど、iPhoneのバッテリーの持ちが悪い」と感じる可能性があります。
またiPhoneの使い方によっては、バッテリーの寿命が短くなるので、バッテリーを長生きさせる方法を後の章でご紹介します。
バッテリーの減りが早いと感じた時、とりあえず自分でできる4つの対処法
「バッテリーの減りが早い」と感じた時はどうすればいいのでしょうか?すぐにできる対応策としては以下のものがあります。
電池の残容量をパーセントで表示して状況を把握しよう
iPhoneの電池の減りが早いと感じる時にオススメなのが、電池の残容量をパーセントで表示することです。
残りの電池容量をパーセントで表示すると電池がどれだけ減りやすくなっているのか把握できます。
設定方法は以下の通りです。
ホーム画面から「設定」を選択→「バッテリー」→「バッテリー残量(%)」をON
フォームウェアを最新版にアップデートする
Apple公式がオススメしている方法です。フォームウェアをアップデートするだけで、iPhoneのバッテリーが改善することがあるようです。
これは、最新版のフォームウェアは画期的な節電技術が盛り込まれているからだそうです。
iPhoneの設定を変更する
こちらも、Apple公式がオススメしている方法です。
iPhoneの設定を変更するとバッテリーの持ちがよくなるので試して見ましょう。
- 画面の明るさの自動調整をOFF
- 画面の自動回転をOFF
- 現在地情報をOFF
- BuleToohをOFF
- Appのバックグランド更新をOFF
- 消費電力の多いアプリを止める
「チリも積もれば山となる」で、上記の変更を実践すれば、意外とバッテリーが持つようになります。
iPhoneのバッテリー状況を診断してみる
上で紹介した方法を試しても、減りが早いと感じる場合は、iPhoneのバッテリーの状態を見てみましょう。
Appleの公式アプリ「Appleサポート」を使えば、iPhoneのバッテリー状態を確認できます。
また、次で紹介するような症状が見られた場合は、バッテリー自体が消耗している可能性が高いです。
バッテリーが消耗している場合の症状
iPhoneのバッテリーが消耗している場合は、以下の初期症状が現れます。3日ほど様子を見て症状が続くようなら、バッテリーの交換を検討しましょう。
初期症状
- 電池の持ちが悪くなった気がする
- 充電するとiPhoneがとても熱くなる
- youtubeや長電話でiPhoneがとても熱くなる
- バッテリー部分が膨らんだ気がする
なお、上記の状態が続いても、そのまま使う人もいるかもしれません。ですが、放っておくと症状が悪化して、iPhone自体が壊れるリスクが高くなります。
末期症状
もし、iPhoneが以下のようになったら、壊れる一歩手前です。すぐにバッテリー交換をした方が良いです。
- 充電してもすぐ電池切れしてしまう
- 数分間使うだけで、バッテリーが熱くなる
- iPhoneが熱くなったままで、熱が引かない
- バッテリーが膨張してiPhoneの厚みが増している
特に注意したいのは、バッテリーの膨張です。
バッテリーが膨張してきたらピンチ!iPhone本体が使えなくなる可能性も
iPhoneのバッテリーが膨張している場合は要注意です。
iPhoneに使われているのは、リチウムイオン電池です。元素記号の「水平リーベー〜」の「リ(Li)」で有名ですね。リチウムは、酸素や水分に反応するので、時間が経つとどんどん膨らむ可能性があります。
バッテリーが膨らみ過ぎると、iPhoneがハマグリのようにパカッと開いて、バッテリーの交換どころか、iPhone全体が使い物にならなくなります。
バッテリーの交換方法3パターン
大事なiPhoneが帰らぬ人になる前に、早めにバッテリー交換をしましょう。ここでは、バッテリー交換について3つの方法をご紹介します。
なお、バッテリーの交換に出す前には、念のためiPhoneのデータのバックアップを取っておきましょう。
自分でバッテリーを取り寄せて交換する
自分でバッテリーを取り寄せて、交換する方法です。ただし、リスクが高いのでオススメしません。どうしても自分で交換したい場合は、自己責任でお願いします。
費用は安く済む可能性はありますが、失敗した場合の保証はありません。また、Amazonなどの通販サイトで購入できるバッテリーにあたり外れがあるようです。
そのため、バッテリー交換は無事にできたけど、使ったバッテリーの質が悪くて、電池が持たない。ということもあるようです。
なお、バッテリーを買う場合は、必ずPSEマークがついたものを選びましょう。
PSEマークがついていないバッテリーを使うことは、電気用品安全法違反になります。
違反した場合は、法人なら1億円、個人なら100万円の罰金を求められる恐れがあります。
Appleまたは正規プロバイダで交換してもらう
Appleが提供している「Apple Care+」という保証に入っていれば無料交換の対象になります。保証に入っていない場合は、7,800円です。
ただし、バッテリーの消耗度が80%未満になっていないと修理を断られることもあるようです。
さらに、iPhone本体にヒビが入っているなど破損している場合は、修理代金は25,000円以上になるケースもあります。
また、Apple Storeやビッグカメラなどの正規プロバイダーが近くにない場合は、郵送での修理になるため、3日以上の日にちがかかります。
街の修理業者で交換してもらう
「できるだけ早くバッテリーを交換したい」「本体が傷ついているけど、電池だけ交換したい」という人いるでしょう。そんな人には街の修理業者がオススメです。
交換修理にかかる時間はわずか60分でiPhoneの電池が新品同様に変わります。なお、街の修理業者では、PSEマークの付いたバッテリーを使用してくれます。
バッテリー交換時間(参考)
約60分で交換してくれます。
※店舗により異なります。
バッテリー交換費用(参考)
- iPhone6Splus:10,000円~
- iPhone6S :10,000円~
- iPhone6plus :10,000円~
- iPhone6 :10,000円~
- iPhone5S/5C :8,000円~
- iPhone5 :7,000円~
- iPhone4/4S :5,000円~
- iPhone3GS :各店舗にご確認ください
「Appleの7,800円より高い」と思われたかもしれません。が、iPhone修理のプロが即日で直してくれるので、選択肢に入れても良いと思います。
なお、iPhoneの修理業店がバッテリー交換する手順を画像付きでお伝えします。
実際のバッテリー交換の様子(iPhone5Sの例)
こちらがiPhone修理店でバッテリー交換に使われる道具です。ピンセットなどの一般的なツールから、あまり普段の生活では見ない専用ツールまでそろっています。
まずはiPhoneのフロントパネルを開かないといけません。ドックの横にある2つのネジを外します。
ネジを外したら、吸盤を画面につけて慎重にフロントパネルを開いていきます。
フロントパネルが浮いたら、隙間に専用のツールを差し込んでさらに開いていきます。
ドック側が開きましたが、iPhone5Sはホームボタンとリアケース側がケーブルで接続されており、このままぜんぶ開くと切れてしまいます。もちろん、このまま隙間からバッテリーを抜き出すことも不可能です。
そこでピンセットを使用し、慎重にケーブルを外していきます。リアケース側のカバーを外し、その後ケーブルを取り外します。
ケーブルが外れました。
まだフロントパネルは外れません。次はカメラとリアケースをつないでいるケーブルを覆うカバーを外します。
ネジを外してカバーを取り外します。
ケーブルを外します。
これでフロントパネルが完全に外れました。
続いてバッテリーを外します。この部分にバッテリーとリアケースを接続するコネクタがあるので、まずは覆っているカバーを外します。
コネクタが外れました。
いよいよバッテリーを外します。バッテリーの裏にあるタブを引き出します。
タブの中央をハサミで切ります。
タブを引っ張り出します。
ここまでやるとバッテリーが外せるようになります。
続いて新しいバッテリーをiPhone5Sに取り付けます。
新しいタブをリアケース側に貼り付けていきます。このタブはバッテリーを固定するための両面シールになっています。
タブを貼り付けました。
その上に新品のバッテリーをはめこみます。
コネクタを接続し、カバーで覆います。
開いたときと逆の手順でフロントパネルを装着していきます。カメラ周りのケーブルを接続。
カバーをネジ止めして固定します。
ホームボタンのケーブルを接続し、こちらもカバーで固定。
最後にドック横のネジをしっかり締めれば完了です。
無事、iPhone5Sのバッテリー交換が終了しました!
バッテリー交換後の注意事項
無事にバッテリー交換が終わった後でも、念のために以下の内容を確認することをオススメします。
- 動画を見てもiPhoneの温度変化がないか?
- バッテリーの膨らみが消えた?
- バッテリー以外に発生していたトラブルも消えたか?
もし問題があるなら、交換をしてもらったお店に問い合わせみましょう。
なお、「iPhoneのバッテリーをできるだけ長持ちさせたい」「iPhoneのバッテリーが直ぐに悪くなってしまう」という人は次の章の内容を参考にしてください。
電池を長持ちさせる方法(バッテリーが劣化する原因)
実は、多くの人が気づかないうちにiPhoneのバッテリーに負担がかかる使い方をしています。
そこで、この章では電池を長持ちさせる方法とバッテリーが劣化する原因を紹介します。iPhoneを長く使いたい人は参考にしてください。
充電が満タンになったらケーブルを抜く
寝る前にiPhoneを充電したまま寝る。という人は多いと思います。
朝になったら、充電が満タンになったiPhoneとご対面できるので、気持ちがいいですね。しかし、実はこの使い方がiPhoneのバッテリーに負担をかけています。
iPhoneに使われていているリチウムイオン電池は満タンまで充電が完了した後、さらに充電されると「過充電」という状態になってしまいます。
「過充電」の状態はバッテリーに負担がかかるため、バッテリー自体の寿命を縮めてしまうのです。行ってみれば、満腹になっているのに、無理やり食べ過ぎて体調を崩すのと同じです。
なので、充電が満タンになったらできるだけ早めにケーブルを抜くことをオススメします。
電池が空っぽのまま放置しない
逆に充電が空っぽのままで放置するのもiPhoneのバッテリーにダメージを与えます。
この場合は、バッテリーから過剰に放電してしまう「過放電」という状態になるからです。
そこで、バッテリーが0になる前に充電した方がいいです。
「バッテリーが残っているうちに充電するのは良くない」という話を聞いたことがあるかもしれません。これは、「メモリー効果」と呼ばれる現象で、ニッケル水素電池やニッカド電池に見られる特性です。
iPhoneに使われているリチウムイオン電池は「メモリー効果」が起きにくいので、継ぎ足しの充電をしても大丈夫です。
本体の温度が高いまま使わない
通話やyoutubeの連続視聴等でiPhone本体がとても熱くなることはありませんか?
バッテリーは熱に弱いので、本体が熱くなっている状態で使うとバッテリーの寿命が減ってしまいます。
また、充電中は本体の温度が高くなりやすいので、充電しながらの使用は避けた方がいいです。
なお、iPhoneを車のダッシュボードなど暑いところに置くのも、熱でバッテリーを劣化させる原因になります。
急速充電器の利用を避ける
巷にはiPhoneを早く充電できる急速充電器があります。しかし、急速充電器は、早く充電できる代わりに、純正品と電圧が異なりバッテリーを痛める可能性があります。
なので、充電は純正のケーブルで行うようにしましょう。
どうしても急速充電したい場合は、次の方法がオススメです。
機内モードで充電する
iPhoneを「機内モード」に切り替えて充電をすると通常の2倍ほど早く充電できます。
ただし、機内モード中は電話やメッセージの通知が表示されなくなるので、注意が必要です。(機内モードを解除すれば、通知が表示されます)
設定方法は以下の通りです。
ホーム画面から「設定」を選択→機内モードをON
まとめ:iPhoneの電池は大切に
最初にもお伝えした通り、iPhoneの電池は消耗品です。なので、一度へたってしまうと回復しません。
そうならないように普段から、バッテリーに負担をかけないような使い方をしたいですね。
もしもiPhoneのバッテリーの減りが早くなった場合は、交換を検討してみましょう。
その他のiPhone修理事例
- フロントガラス(液晶パネル画面)の交換
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