困った……iPhoneの動画が再生できない!原因別に対処法を紹介します
iPhoneでは簡単に動画を視聴することができます。動画は思い出の保存や娯楽に情報発信など、さまざまな目的で使用されるものです。iPhoneが普及したことで、動画が見やすい環境になり、より簡単に動画が視聴できるようになりました。
iPhoneを使えばいつでも気軽に動画の視聴が可能です。しかし、機械の不調や何かしらの原因によってiPhoneで動画再生できない状態になってしまうことがあります。日常生活で使い慣れているiPhoneですが、突然iPhoneで動画再生ができない状況になってしまったときに、どのように対処をしたら解決につながるかを知っている方は少ないのではないでしょうか。
ここでは、iPhoneで動画の再生ができない状態になってしまった場合に考えられる原因と、対処法について紹介します。
どうしてiPhoneで動画が再生できない?
なぜiPhoneが動画再生できない状態になってしまうのでしょうか。iPhoneが動画を再生できない原因が理解できていれば、動画が見れなくなったときに、落ち着いて対策を練ることができるかもしれません。ここでは、iPhoneが動画再生できない原因を紹介していきます。
【iPhoneが動画再生できない原因】
①その動画の拡張子にiPhoneが対応していない。
iPhoneは.mp4/.mov/.m4vの拡張子でないと動画の再生をすることができません。拡張子というのは、ファイルの種類を分けるためにファイル名の最後につく文字列のことです。
動画ファイルを開こうと思っても開くことができなかった場合には、そのファイルの拡張子がiPhoneに対応しているものではない可能性があります。iPhoneで動画が見られなかったときには、一度その開けなかった動画の拡張子を確認してみましょう。
②メモリの容量が不足している。
iPhoneで動画を再生できない際には、メモリの容量が不足している可能性があります。メモリの容量が少なくなってしまっていたり、容量がいっぱいになってしまったりしていると、iPhoneの処理が遅くなっていくのでiPhoneの動作も遅くなります。
このメモリですが、アプリなどのプログラムの中で、そのiPhoneのユーザーが自由に使用できる領域のことをいいます。メモリは情報処理がおこなわれる広場のような場所です。アプリを開こうとした際などには、データを呼び出してから実行させなければいけません。
このさいにおこなわれる情報処理は、データの読み書を多くおこなうので、素早く動作を完了させるための迅速さが求められるのです。情報処理のデータを展開させる場所が広ければ広いほど情報処理がしやすくなるため、データを展開させる場所であるメモリには、大きい容量が必要とされています。
メモリが不足していると、動画サイトなどのオンライン上にある動画を再生しようとサイトにアクセスした際に短期的に保存されるキャッシュが保存できなくなってしまいます。キャッシュが保存できなくなってしまうと、iPhoneが動画再生できないようになってしまうのです。
③iPhoneの回線が悪い。
動画サイトなどのオンライン上で動画を再生しようとする場合に、ネット回線が悪くて動画のデータが読み込めなかったり、読み込み速度が遅かったりすると、iPhoneで動画が再生できないことがあります。トンネルなどでiPhoneが圏外になったり、通信速度の制限がかかってたりすると再生ができないおそれがあるので注意しましょう。
④Safariにデータが貯まりすぎている。
多くのiPhoneユーザーの人は、初期段階でiPhoneに搭載されているSafariというアプリを使用してインターネットを利用していると思います。このSafariというアプリは、ユーザーが一度見たページをもう一度見ようとしたときに、早くページを開いてインターネットを閲覧しやすいようにするため多くのデータを記憶しています。
Safariにデータが貯まりすぎてしまうと、動作が遅くなっていきます。そのため、データの読み込みが遅くなっていき、動画が再生できない状況になってしまうのです。
対処法は何かある?
iPhoneで動画が再生できない状態になってしまった場合、対処法はあるのでしょうか。ここでは、iPhoneで動画が再生できない場合に考えることができる原因に合わせた対処法を紹介していきます。当てはまる状況の場合参考にしてみてください。
【各原因とその対処法】
①その動画の拡張子にiPhoneが対応していない。
ファイルの拡張子が.mp4/.mov/.m4vの3つ以外である場合、iPhoneが対応できない動画ファイルとなってしまうため、iPhoneで動画が再生できない状態になります。 もし、その動画ファイルをiPhoneで再生したい場合には、PCなどのアプリケーションを使用して、動画ファイルをiPhoneが対応している拡張子に変換しましょう。
②メモリの容量が不足している。
iPhone内のメモリが不足していてもデータの読み込みができなくなるため、iPhoneで動画再生できない状態になります。不要なアプリなどは、そのままにしておかずに削除していきましょう。また、メモリの容量不足はiPhoneを再起動することで解決できる場合もあるようです。
③iPhoneの回線が悪い。
iPhoneの通信回線が悪ければ、動画の読み込みがうまくできなかったり、読み込みが遅かったりするためにエラーがかかって再生ができないことがあります。その場合は、iPhoneの4GやLETになる回線の良い場所で動画の再生をおこなうことで解決します。一番回線が良いのはWi-Fi回線の環境なので、Wi-Fiが通っているところで動画の再生をすることをおすすめします。
④Safariにデータが貯まりすぎている。
Safariにデータが貯まりすぎてしまうと、iPhoneが動作しようとしても速さがとても遅くなります。
この場合には、Safariが毎回貯蔵していたデータを削除していくことで解決できることがあります。削除するのは、今までのインターネットの検索履歴や閲覧履歴、キャッシュ、インターネット上で使用したIDやパスワードを次回から省略するために保存された情報であるCookieの3つです。
しかし、このデータを削除すると、履歴の確認ができなくなるだけではありません。Cookieを削除した場合には、サイトのIDやパスワードの保存データも消えてしまうため、ログイン中になっていたものも全てログアウトしてしまうので注意しましょう。
カメラロール内のビデオが見られない場合は?
iPhoneの動画が再生できない状態になるのは、インターネット上だけではありません。ネット回線などが関係していない、自分のiPhoneのカメラロール内にある動画が再生できない状態になる場合もあります。カメラロール内の動画の再生ができない原因と対処法についてここでは紹介します。
【iPhoneのカメラロール内の動画が再生できない原因】
①iPhone内のストレージ容量がいっぱいになってしまっている。
②新しいバージョンのiOSや新機種による不具合。
カメラロールの動画が再生できない場合、この2つが原因となっている可能性があります。ここでは、カメラロール内のビデオを見ることができない場合の対処法について紹介します。
【iPhoneのカメラロールの動画が再生できない際の対処法】
①iPhone内のストレージ容量がいっぱいになってしまっている場合
iPhone内のストレージ容量がいっぱいになってしまっていると、カメラロールを開いた際に「ストレージの空き容量がありません」という表示がでてくるようになります。ストレージというのは、iPhoneの動画や画像、アプリなどのデータを保存するための記憶エリアのことです。
iPhoneは容量がいっぱいになってきてしまうと、さまざまな不具合が生じるようになります。ストレージの容量がいっぱいでiPhoneの動画が再生できない状態になっている場合には、不要な動画や写真、アプリなどを削除するか、iCloudにデータを移してiPhone本体の容量を減らしてみましょう。
②新しいバージョンのiOSや新機種による不具合が原因の場合
iPhoneは定期的にiOSのバージョンアップをおこないます。iOSが新しく更新されたさいには、不具合が生じることがあります。また、iPhoneを新しいものに機種変更した場合にも、変更先のiPhoneでカメラロール内の動画が再生できなくなってしまう場合があるのです。
この場合には、iPhoneのデータをもう一度復元してみることで解決できる場合があります。しかし、この方法は日ごろからバックアップをしっかりとっていないとできないものです。iPhoneのiOSを更新するさいや、機種変更をする前にはバックアップをとっておくことをおすすめします。
この2つの解決方法のほかに、 iPhoneを再起動すると動画が再生できるようになることがあります。簡単にできる対処法なので、うまくiPhoneで動画再生できないときにはまずiPhoneを再起動してみるといいでしょう。再起動は、一度iPhoneの電源を落としてから、もう一度iPhoneの電源をつけるだけで完了します。
何をしてもみれない…そんなときは
iPhoneの動画再生できない原因とその対処法を把握して実践してみても、どうしても自力では解決できない場合もあります。こうなってしまったらもう自分で対処することはむずかしいので、iPhoneについて詳しい販売店や修理店、Appleストアなどに相談してみましょう。良い対処法や、日ごろからおこなえる対策なども教えてもらえるかもしれません。
できることを試してみて、それでもまだiPhoneの動画が再生できないままになっている場合は、iPhoneのどこかが故障している可能性があります。iPhoneの容量などに問題がない場合には、修理にだしてiPhone自体を直してもらわなければいけません。
iPhoneを修理する場合にも、修理を依頼する場所にiPhoneの不具合を説明しておきましょう。修理店は問題がある場所のみを修理することが可能なので、原因をしっかりと見つけて直してもらうことができます。
ただし、Appleで修理を依頼すると、iPhoneは初期化されて手元に戻ってきます。初期化すると、iPhoneが買った当初のまっさらな状態に戻ってしまいます。修理に出すときには、iPhoneが初期化される可能性も考えて、データのバックアップを取っておきましょう。
また、iPhoneの修理をおこなう非正規店も近年では増えています。非正規店で修理を依頼すると、基本的にデータを残したままiPhoneの修理をしてもらうことができます。予約がいらない場合も多いため、緊急の場合にはおすすめです。しかし、非正規の修理店に修理を依頼するとAppleの保証から外されてしまう可能性があるので、注意をして依頼しましょう。
まとめ
iPhoneの動画が再生できない原因と対策方法をご紹介しました。オンライン上でも、カメラロールに保存されている動画でも、iPhone内の容量がいっぱいになってしまっていると動作が遅くなるだけではなく不具合が生じることが多くなります。
そのため、不要なアプリやデータはこまめに削除しておくことをおすすめします。また、いつ不具合が発生しても大丈夫なように、バックアップは定期的にとっておきましょう。バックアップさえしっかりとってあれば、実践できる対策の幅も広がります。
iPhoneの動画が再生できない原因と対処法をしっかりと把握していれば、事前に対策をとっておくことも可能になります。iPhoneのことを理解して、さらにiPhoneで動画を視聴することを楽しみましょう。