iPadの液晶修理はどこでできる？費用相場や時間はどれくらいか

iPadで起きやすい故障や事故といえば、やはり画面割れが挙げられるのではないでしょうか。iPadの液晶割れを修理に出したいとお考えの方も多いと思います。

今回はiPadの液晶修理について説明していきます。どこで修理できるのか、どれくらいの修理料金がかかるのかといったことはもちろん、自分で修理する方法までまとめましたので、ぜひご確認ください！

iPadの画面割れは放っておくと危険

iPadは、画面が割れてしまってもそのまま使えることがあります。これは、iPadの画面の表面に液晶や有機ELとは別の、画面を保護するガラスが別にが貼られているためです。画面割れが軽微なときは、このフロントガラスのみが割れていて内部まで壊れていないことがあるので、そのまま使うことができるのです。

さきほどもお伝えしたとおり、表面のガラスは内部の重要な液晶などを保護する役割があります。そのため、そのまま画面の割れたiPadを使えるからといって、iPadの画面割れを放置するのはおすすめできません。

iPadの画面が割れたときにすぐに修理に出していればフロントガラスの破損だけで済んだところが、そのまま使い続けてしまったがために液晶部分までひびが入り「iPadの液晶まで修理するはめになった……」ということにもなりかねません。ほかにも割れたところでけがをしてしまったり、割れたところから雨などの水分が入り故障してしまったりするおそれがあります。iPadの画面が割れたら、たとえそのまま使えたとしても修理に出すようにしましょう。

どこで修理してもらえる？

ではiPadの液晶などを修理してもらうためには、どこへ依頼すればいいのでしょうか？

まず挙げられるのがApple Storeです。Appleの直営店なので、腕の確かなプロがAppleの純正部品を使って修理してくれます。欠点として、予約がとりにくい点です。また店舗数が少ないので、Apple Storeがお近くにない場合は、修理に持ち込むことが少々大変になるでしょう。

「Apple Storeが遠いからわざわざ行くのは大変」という方は、Appleの配送修理サービスを検討してみましょう。Apple Storeと同様の水準でiPadを修理することができます。ただし、修理したいiPadをAppleへ送る必要があるので、Apple Storeに直接持ち込むよりも時間がかかることに注意しましょう。ほかにも、Apple正規サービスプロバイダという、Appleの認可を受けてiPadなどを修理する業者に依頼することもできます。家電量販店などが該当していることが多いので、一度調べてみるといいかもしれませんね。

Appleの正規業者以外にも、非正規の修理店に依頼するという手段もあります。非正規の修理店では、Appleの正規業者と比べて、待ち時間が短かったり料金が安いという特徴があります。一方でAppleの純正部品などを使うことはできないので、信頼性といった面では正規店に劣ります。

費用相場やかかる時間の平均は？

まず費用についてですが、お使いのiPadのモデルや故障内容によって変わってくるので一概にはいえません。今回とりあげているiPadの液晶を修理する場合には、水没などのほかの故障に比べると割安で依頼できるようです。

また、Appleや各キャリアが提供している修理保証に加入していれば、通常より安い料金でiPadを修理してもらうことができます。iPadの液晶を修理したいときは、まず修理保証に加入しているか、保証が適用されるかを確認してみましょう。

非正規の修理店に修理を依頼した場合、正規店に修理を依頼するよりも安く済むことが多いようです。注意しなければいけないのが、非正規の修理店に修理を依頼してしまうと、たとえ修理保証に加入していたとしても保証対象から外れてしまうということです。そのため、修理保証に加入している方は、正規店に修理を依頼したほうがよいかもしれません。

次に、修理にかかる時間ですが、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダにiPadの修理を依頼する場合は、修理完了までおよそ3~5日かかります。配送修理サービスを利用する場合はさらにかかってしまいます。また、修理店に直接出向く場合は、予約を取ったほうがよいでしょう。

一方非正規の修理店の場合は、タイミングさえあえば即日修理が可能な場合もあるようです。店舗数も多いため、予約を取ることも容易なことが多いです。

実は自分で修理することも可能

Apple Storeなどの修理店に持っていくのではなく、自分でiPadの液晶を修理してしまうという手もあります。ここからは、iPadの液晶修理に必要になる道具や、実際にiPadの液晶の交換修理をおこなう際の手順などを解説していきます。

最初にiPadの液晶修理に必要な道具を確認します。まずiPadの液晶を固定しているテープなどの固定を緩めるために、暖められるものを用意しましょう。ドライヤーなどが適しているようです。また、iPadの液晶画面を外すときには吸盤を用います。ネジ止めを外すためには精密ドライバーが必要になるので用意しましょう。さらに、ケーブルコネクタを外す際には、ヘラなどを用意すると便利に使えます。

では実際にiPadの液晶を修理する手順を確認していきましょう。このとき、細かい部品を失くさないように、整頓された机の上などで修理をおこなうことをおすすめします。また、iPadの内部がむき出しになるので、水気のない清潔な場所で修理しましょう。

最初にiPadの画面の表面にある液晶ガラスを固定している両面テープを外していきます。このテープはかなり強力なので、ドライヤーなどで暖めながら慎重に外していきましょう。

両面テープを剥がし終えたら、吸盤やサクションカップ（ガラスを取り外すための吸盤）を用いて液晶ガラスを持ち上げます。このとき、液晶ガラスとiPad本体をつなぐケーブルを傷つけないように気を付けましょう。このケーブルは液晶パネルの下で接続されているので、ここでは完全に外すことができません。

液晶ガラスを持ち上げると、その下に液晶パネルがあります。四隅がネジ止めされているので、精密ドライバーを用いてすべて外しましょう。非常に小さいネジなので、失くさないよう注意してください。

ネジを外したら、液晶ガラスと同じ方向に液晶パネルを持ち上げましょう。すると、液晶パネルとiPad本体をつなぐケーブルと、その隣にiPadのバッテリーがあります。まずはバッテリーを固定しているネジを外し、そのあとに液晶パネルとiPad本体をつなぐケーブルを抜きましょう。

以上でiPadの液晶パネルを外すことができます。あとは新しい液晶パネルを同様の手順で組み付けると、iPadの液晶修理は完了です。

iPadの液晶を修理するうえで、自分で分解してしまうとAppleなどが提供している修理保証などの対象から外れてしまうことがあるという点には注意しましょう。自分がAppleなどの修理保証に加入していないか確認してからiPadの液晶を修理し始めるのが無難です。

iPadの液晶修理の前にやっておくこと

iPadの液晶修理を自分でやる場合も、Apple Storeなどに依頼する場合も、やっておいたほうがよいことがあります。それは、データのバックアップです。とくにApple Storeに修理依頼をするとiPadが初期化されてしまうので、必ず事前にデータのバックアップをしましょう。

iPadのデータをバックアップするためには、iCloud使う方法とiTunesを使う方法があります。ここではiTunesを使ってiPadのデータをバックアップする方法を解説していきます。

まずはお手持ちのパソコンにiTunesをダウンロードしましょう。パソコンでiTunesを開くことができたら、iPadをパソコンと接続してください。するとiPadの情報が表示されるので、そちらを選択します。画面左に設定項目が出てくるので、そのなかから概要を選択しましょう。バックアップに関する画面が表示されたら、「今すぐバックアップ」というボタンをクリックしてください。あとはバックアップが完了するまで待てば終了です。

iPadの液晶を修理する前にデータのバックアップをすることはもちろん、普段からこまめにデータのバックアップをするようにしましょう。突然の故障やiPadの紛失など、もしものことがあってもデータの復旧ができる可能性があります。

まとめ

iPadの画面が割れたときは、たとえそのまま使うことができたとしても、なるべく早くiPadの液晶を修理するするようにしましょう。画面割れの放置は、より大きな故障につながる危険があります。

iPadの液晶を修理するときは、Apple Storeなどに持ち込むほかにも、配送修理や非正規修理店などさまざまな選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットをよく考えて、自分にあった修理先を選びましょう。

また、修理を依頼する以外にも、自分でiPadの液晶を修理してしまうという手もあります。ただし、自分で修理してしまうと、Appleなどの修理保証の対象から外れてしまう可能性があるので注意しましょう。

自分でiPadの液晶を修理する場合もAppleなどに依頼する場合も、必ず事前にデータのバックアップをとるようにしましょう。修理するときだけでなく常日頃からバックアップを取るようにすることで、もしものことがあってもデータの復旧がしやすくなります。