iPadのタッチパネルが反応しない…原因は何?対処法はある?
「iPadのタッチパネルが反応しない……」とお困りの方はいらっしゃいませんか?今回はiPadのタッチパネルが反応しないときの対処法についてお伝えします。タッチパネルの仕組みから理解することで、反応が鈍くなってしまっている原因も突き止めることができるかもしれません。ぜひ、最後まで読んでみてください。
なんで反応しないの?
iPadのタッチパネルが反応しない原因とは何でしょうか。ここでは、考えられる原因についてご紹介します。
タッチパネルの接触が悪い
タッチパネルを触っても、反応が鈍い場合は、タッチパネルの接触が悪くなってしまった可能性が考えられます。具体的には、フィルムの厚さや外から圧力によるiPad本体のひずみなど、iPadの外からの要因によってタッチパネルの反応が妨げられたり、鈍化してしまっている場合があります。
ソフトウェアの不具合
iOSの不具合により、タッチパネルが反応しなくなることがあります。iOSのアップデートをしないまま放置していると、このようにタッチパネルの不具合が発生するそうです。また、アップデートの失敗によっても、ソフトウェアが破損することがあります。
タッチパネルの接触もiOSの不具合も、設定の変更によって直すことができる可能性があります。次の章で、対処法を確認してみましょう。
何か対処法はある?
iPadのタッチパネルが反応しない場合、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、対処法をレベル別にお伝えします。最初に書いてあるものから順に試していくのがおすすめです。
強制再起動をしてみる
強制再起動をすることで、iPadの調子が整い、ソフトウェアが原因の不具合が改善する場合があります。ホームボタンと電源ボタンを同時に長押しすると、強制再起動ができます。Appleのロゴが画面に出るまでこの2つのボタンを押し続けてみてください。
iPadが熱を持っていないか確認する
iPadが熱を持つと、画面の不具合につながることがあるようです。もし、熱を持っている場合は、電源を切って涼しい場所にしばらく放置しておきましょう。
また、充電時のみにタッチパネルの不具合が起きていないかどうかも確認しましょう。純正ではない充電器を使用している際、iPadのタッチパネルが反応しないという不具合が報告されています。当てはまる場合は、充電器を純正のものに変えてみることをおすすめします。
さらに、充電時は熱がiPadにこもりやすいので、充電時はケースを外したり、涼しい環境で充電をするなど、本体の温度管理にも気をつけましょう。
保護フィルムをはがして、画面を掃除する
iPadに貼ってある保護フィルムが分厚すぎたり、画面が汚れていて、タッチパネルの反応が鈍化していることがあります。まずは、お使いのフィルムを外してみて、操作性が上がるか確認してみましょう。
フィルムを外した際は、メガネクリーナーのような柔らかい布で画面を拭き掃除することをおすすめします。もし、フィルムが分厚すぎて反応していなかった場合にはフィルムを薄いものに交換することをおすすめします。
設定で感度を調節する
iPadでは「タッチ調整」や「3D Touch」 という項目から、画面の感度を調整することができます。3D Touchの設定ができるのはiPhone6s以降の機種です。3D Touchでは、タッチする圧力に違いを感知することで、違う操作を付け加えることができる機能です。
タッチ調整では、基本的なタッチに対する反応の速さなどの調整、3D Touchではどのくらいの圧力をかけることで反応するについての設定が可能です。
設定方法については、どちらも途中までは同じ工程です。まずは、「設定」アプリから「一般」を選択します。「アクセシビリティ」の項目から、「3D Touch」 か「タッチ調整」をそれぞれ選択します。ここでは、タッチしてから画面が反応する速さやタッチの力加減の調整ができるようになっています。
iOSをアップデートする
現在使用しているiOSが、タッチパネルの反応に何らかの支障をきたしている場合があります。もし、古いiOSを使っているのであれば、最新版にアップデートしてみましょう。
また、アップデート直後からタッチパネルの不具合が起きるようになった場合には、1つ前のものにiOSを更新し直してもいいでしょう。
iPadを初期化する
自分でおこなうことができる最終手段がiPadの初期化です。バックアップを取ってあれば大丈夫ですが、初期化するとiPad上のデータがすべて消えてしまいます。iPadを初期化する前には、必ずバックアップを取っておきましょう。
方法は、「設定」アプリから「一般」を選択します。そして、「リセット」の項目を選び、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択すると、iPadを消去の通知が出てくるので、消去の選択しを押すことで初期化が始まります。
豆知識:タッチパネルの仕組みとは
iPadのタッチパネルが反応しないのは、なぜなのでしょうか。ここでは、ちょっとした豆知識として、iPadに使われているタッチパネルはどうして反応するのかについて、仕組みを解説します。
iPadのタッチパネルには、静電気の量の変化に反応して動く「静電容量方式」というものが採用されています。タッチパネルに指が触れると、わずかながら画面上に張り巡らされている静電気が指に移動します。
すると、センサーが静電気の量が減った部分を感知し、その部分はタッチされたと認識するようになっているのです。
つまり、指に電気が通って移動するという性質を利用して、iPadのタッチパネルは反応しています。そのため、指が乾燥していたり、iPadの保護フィルムが厚すぎるなど、静電気を通さないような障害物がタッチパネルと指のあいだに存在すると、反応は鈍くなってしまうのです。
また、タッチパネルには、押された圧力に反応する「抵抗膜方式」もあります 。抵抗膜方式のタッチパネルが採用されているものは、ゲーム機などの繊細な作業をする製品です。
この方式の場合は、静電気は関係がなく、指以外のペンなどでも操作が可能です。しかし、圧力で認識する分、同時に複数の地点を押しても反応しないなどのデメリットがあります。
そのため、同時に2点をタッチして 操作する必要があるiPadでは、「静電容量方式」が使われているのです。
どうしてもなおらない場合は
ご紹介した対処法を試してもiPadのタッチパネルが反応しない場合は 、修理に出すことをおすすめします。
例えば、タッチパネルそのものに傷がついていることが原因で、うまく反応しないこともあります。この場合は 、画面の交換修理に出して対応することになります。
また、iOSのアップデートや初期化をしても、ソフトウェアの不具合が直らない場合には、iPadを丸ごと交換することも考えられます。
このようなiPad修理・交換を受け付けてくれるお店は以下の通りです。
Apple Store
公式サイトで予約した上で、iPadの診断と修理・交換をおこなってくれます。購入して1年以内や「Apple Care+」という保証サービスに加入している場合かつ、保証対象であればサービス価格で対応してもらえることもあります。
店舗は全国主要都市の9店舗しかないので、店舗がある地域にお住まいの方にはおすすめです。
Appleの正規サービスプロバイダー
Apple公認の修理・交換サービス店です。大手家電量販店など全国に拠点があります。Appleの保証サービスを使用することができ、修理後も保証対象に入るので、質の面でも安心です。
正規サービスが受けられる上に、Apple Storeよりも多くの店舗数があるので、お近くの店舗が見つかりやすいのではないでしょうか。
Appleリペアセンター
Appleがおこなっている郵送での修理サービスです。公式サイトから申し込み手続きをした後、修理に出したいiPadを郵送で送るだけです。後日、修理が完了したiPadが自宅に届きます。
iPhone・iPad修理の非正規修理店
iPadをできるだけ早く直したい場合は、 非正規の修理店もおすすめです。iPadの修理は、iPhoneの修理店にて受け付けている場合が多いです。非正規の修理店の特徴は、何よりも早く修理が完了し、iPadの端末保証未加入者の場合には、修理費用が安くなる点です。
しかし、iPadを非正規店で修理した後には、Appleの端末保証を再び適用することはできませんので、注意が必要です。保証の有無に関係なく修理料金が決まるので、保証対象外のiPadが壊れてしまった方におすすめで す。
まとめ
今回は、iPadのタッチパネルが反応しないときの原因と対処法についてお伝えしました。iPadのタッチパネルが使えなくなってしまった原因には、ソフトウェアか画面の不具合の2種類が考えられます。
原因によって対処法が異なるので、いろいろな対処法を試してみることで原因を突き止めてみてください。また、自力で直らない場合には無理をせず、修理に出すことが大切です。修理業者は、予算や修理にかけられる時間など、条件を考慮した上で、ベストな選択をしましょう。