iPhone7も水没することがある!?応急処置から修理方法まで解説
2016年に発売されたiPhone7には、待望の防水機能が追加されました。iPhone6以前のモデルは防水機能がなく、防水仕様の機種もあるAndroidとの大きな違いの1つでした。
しかし、そんな防水機能が追加されているiPhone7ですが、場合によっては水没することもあるのをご存じでしょうか。この記事では、iPhone7の防水機能についてご紹介します。また、iPhone7が水没したときの対処法についても解説しているので、水没でお悩みの際は、参考にしてみてください。
iPhone7でも水没は避けるべき
みなさんは、防水機能という言葉にどのようなイメージがあるでしょうか。多くの方は、「海やプールの中で使える」「水中に落としても大丈夫」というイメージを持つかもしれません。しかし、一口に防水機能といっても、防水性にはいくつかのレベルがあるのです。iPhone7は、IP67等級のため完全に防水できるわけではありません。
IP保護等級とは、機器の防じん性と防水性を段階的に評価したものです。左の数字が防じん性を、右の数字が防水性を表しています。iPhone7の場合、防じん性が6等級で防水性が7等級です。
防じん性は0~6段階、防水性は0~8段階で評価されます。等級が0だと防じん性や防水性は皆無で、数字が増えるにつれて性能が段階的に上がっていくという形です。
防水機能のあるiPhone7が水没することがあるというのは、これが原因なのです。防水性が9段階中7等級であるため、高い防水性はあるものの、完全に浸水をシャットアウトできるわけではありません。
iPhone7の防水性は、あくまで「水がかかった程度なら問題ない」というものなので、水中や水辺での使用は避ける必要があります。
また、Appleの公式サイトでも告知されていますが、防水性能などはiPhoneの経年劣化などで低下するおそれもあります。そのため、防水機能があるからぬれても大丈夫、とあまり過信しないようにしましょう。
iPhone7を水没させたときの応急処置
iPhone7を水没させた場合は、すぐに電源を切りましょう。浸水した状態で、iPhone7が通電すると、内部の部品がショートするおそれがあります。
そして、iPhone7についた水滴を柔らかい布などでふき取ってください。イヤホンジャックや充電コネクタなどは見落としやすいため、注意してふきましょう。
iPhoneを水没させたときは、乾燥材などで乾燥させるのがいいという話があります。しかし、乾燥材などを使った急激な乾燥は、内部の部品の腐食を早めてしまうことがあるので、電源を切って水滴をふき取ったら、すみやかに修理に出しましょう。
iPhone7を水没させてから調子が悪い!修理を検討しよう
iPhone7が水没してから調子が悪いという場合は、修理店に相談しましょう。iPhoneの修理は、正規修理店または非正規修理店でおこなうことができます。
正規修理店では、Apple CareやApple Care+などの保証サービスが利用できるため、保証に加入している方におすすめです。しかし、保証に加入していなかったり、保証期間が切れていたりする場合は、修理料金が割高になりやすいです。
保証が利用できない場合は、非正規修理店の利用をおすすめします。非正規修理店であれば、保証を使わずに比較的安価な料金で修理をおこなえるのです。
修理に出す前にバックアップを確認
iPhone7を水没修理に出す前に、しっかりとデータのバックアップを取れているか確認しておきましょう。
正規修理店では、基本的に修理前にデータのリセットがおこなわれます。非正規修理店では、データのリセットをせずに修理を受け付けているところも多いです。しかし、修理の過程でデータが消えることもあるため、可能な限り事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
パソコンに保存されているバックアップの確認方法
【Macの場合】
①メニューバー内にある虫メガネのアイコンを選択する
②「~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/」と入力する
③バックアップファイルを確認する
【Windowの場合】
①タスクバーの横にある検索窓に「%appdata%」と入力してファイルを開く
②「Apple」フォルダを開く
③「MobileSync」フォルダを開く
④「Backup」フォルダを開く
iCloudバックアップの確認方法
①iCloud.comにアクセスする
②Apple IDとパスワードを入力する
③「設定」を選択する
④iPhoneのアイコンを選択する
⑤「前回のバックアップ」の保存日時が表示されているかを確認する
iPhoneのバックアップが取れていない場合は、端末の復旧をおこなうことによって、データをサルベージできる可能性があります。iPhoneの復旧は、データ復旧ソフトでおこなえます。また、店舗にもよりますが、一部の非正規修理店でもおこなえます。利用予定の非正規修理店が、データ復旧に対応しているか事前に確認してみましょう。
まとめ
iPhone7は、防水機能が追加されましたが、完全に浸水をシャットアウトできるわけではありません。多少の水がかかった程度では、基本的に問題はありませんが、使い方によっては、防水機能のあるiPhone7が水没することもあるのです。
iPhone7を水没させてしまった場合は、すぐに電源を切り水滴をふき取って、修理店に持ち込むことをおすすめします。修理店を選ぶ際は、保証の有無を考慮にいれるといいかもしれません。iPhone7を修理に持ち込む際は、事前にしっかりとデータのバックアップを取れているか確認しましょう。