iPhoneの通話がこもる！声が小さいといわれたときの対処法

iPhoneで通話をしていて通話相手から「声がこもって聞こえる」と言われた経験はないでしょうか。通話がこもっていると、こちらが何を言っているかがうまく伝わらないため大変不便です。

とくに、仕事の場で電話を使う方にとっては致命的なことでしょう。一刻も早く解決したい問題だと思います。

この記事では、iPhoneの通話がこもる際の対処法についてご紹介します。iPhoneでの通話時に自分の声が相手に聞こえづらいという症状でお困りの方は参考にしてみてください。

マイクがおおわれているとiPhoneの通話で声がこもる

iPhoneの通話がこもるという場合は、まずはマイクがおおわれていないか確認しましょう。iPhoneを買ったばかりの方によくあるのが、iPhoneに最初からついている保護シートを剥がさずにそのまま使っているケースです。

この保護シートは、運送時にiPhoneの画面や側面、背面が傷つかないために保護するためのシートです。そのため、保護シートをつけたままのiPhone使用を想定していない作りとなっています。保護シートをつけたままだと、iPhoneのマイクがすべてふさがれてしまうため、必然的に声がこもってしまいます。きちんとした画面保護用のフィルムを貼りましょう。

ただし、保護フィルムを貼る際も気をつけなければならない点があります。それは、しっかりとiPhoneのモデルに対応したフィルムであるかと、フィルムを貼る位置が間違っていないかです。違うモデルの保護フィルムを貼ったり、フィルムを貼る位置が間違っていたりすると、iPhoneのマイクをおおってしまいかねません。

また、スマホケースにも注意が必要です。手帳型ケースを閉じたままの状態で通話をおこなうと、マイクがおおわれて通話がこもる場合があります。

ほかにも、イヤホンマイクを使っているときに声がこもるという場合は、イヤホンがちゃんとジャックにささっているか確認しましょう。また、イヤホンマイクを外して同様の症状が発生するかも確認してみてください。

iPhoneのマイクはくぼんでいるため、ホコリなどが知らず知らずのうちに詰まってしまうケースがあります。あまりにホコリやゴミの量が多くなると、通話の音がこもる要因になりかねませんので注意しましょう。

ソフトウェアの不具合でも声はこもる

iPhoneのソフトウェアの不調で通話時の声がこもるケースがあるそうです。そのような場合は、iPhoneの再起動をおこなうことによって改善する可能性があります。

次に、通話に使っているアプリ自体の不具合でも、iPhoneの通話がこもる場合が考えられます。別の通話アプリでも同様の症状が発生するか確認してみましょう。

また、iPhoneのノイズキャンセリング機能を使うと、通話のこもりが解消されることがあります。ノイズキャンセリングとは、本来イヤホンなどで音楽を聴く際に周囲の雑音を軽減して、音楽を聞こえやすくする機能です。iPhoneの場合は、通話時の音声に入り込む雑音をカットして、相手に聞こえやすくしてくれます。ノイズキャンセリングは次の手順で設定できます。

①iPhoneの「設定」を開く
②「一般」を開く
③「アクセシビリティ」を開く
④「電話ノイズキャンセリング」を「オン」にする

電波環境が悪い場所でも声はこもる

周辺の電波状況が悪いと、iPhoneの通話がこもることがあります。電波状況が悪くなる一例は次のとおりです。

・地下やトンネル内にいる、基地局が近くにない
地下やトンネル内は、iPhoneに電波が届きにくいです。また、地方や山奥では基地局の数が少なく、場所によっては基地局との距離が遠くて電波をうまくキャッチできないケースがあります。

・悪天候や異常気象
台風や雷雨などの気象により、電波障害が起きるケースがあります。自分の身の回りで、同様の症状が発生している人がいないか確認してみましょう。

・SIMカードの不具合
SIMカードの接触不良などで、正常にデータの通信がおこなわれなくなることがあります。SIMトレーを開いて、カードの抜き差しをおこなってみましょう。

・近くに無線機器がある
頻繁に起こることではありませんが、iPhoneの近くに無線機器があると電波が混線して通信が乱れるケースがあるようです。それらの無線機器から離れてみましょう。

・キャリアの電波障害
ときたま、キャリアの電波障害が起きて通信が正常におこなえなくなるケースがあります。電波障害の情報は、各キャリアのホームページなどで告知されるため確認してみましょう。

原因は相手のiPhoneの可能性も

iPhoneの通話がこもるのは、必ずしもこちら側に問題があるとは限りません。相手側の電話のスピーカーがふさがっていたり、電波状況が悪かったり、音量設定が間違っているケースが考えられます。

一度、通話以外のアプリや動画など音声もこもって聞こえるか確認してもらいましょう。もし、それで音がこもるという場合は、相手側のスピーカーがフィルムやケース、ホコリなどでおおわれていたり、ソフトウェアが不具合を起こしていたりするかもしれません。

もしかしたらマイクが故障しているのかも？

マイクがふさがっておらず、電波状況に問題もなく、再起動などを試してみてもiPhoneの通話がこもる場合は、マイクが故障しているケースが考えられます。マイクの故障は、修理店でなおしましょう。iPhoneの修理店には、正規店と非正規店の2種類があります。それぞれ特徴があるため、自分にあった方を選んでみてください。

正規店

Apple CareやApple Care+などの保証サービスに加入していれば、お得に修理をおこなえる修理店舗です。修理の際にデータのリセットがおこなわれることもあるため、事前のバックアップが必須です。また、予約が必要なためAppleサポートで予約をしましょう。

非正規店

Appleの保証サービスに加入していなくても、比較的安価でiPhone修理をおこなえます。データのリセットをせずにiPhoneを修理できる店舗が多いです。その上、基本的に予約も不要なため、手間がかかりにくいです。

非正規店でiPhoneを修理すると、Appleのサポートをうけられなくなります。今後正規店を利用する予定がある場合は注意しましょう。

6.まとめ

iPhoneの通話がこもるのには、さまざまな要因が考えられます。マイクがふさがっていたり、ソフトウェアが不具合を起こしていたり、電波状況が悪かったり……。原因を特定するのは難しいため、この記事の対処法を順々に試してみてください。また、通話の受け取り手側に問題があるケースもあるため、併せて確認してみましょう。

対処法を試してみても、症状が改善しない場合は、iPhoneのマイクが故障しているのかもしれません。iPhoneの修理を検討しましょう。