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iPhoneの完全放電とはどんな状態?仕組みから対処法まで解説!

「完全放電」という言葉をご存知ですか?じつは、完全放電して電源が切れたiPhoneをそのまま放置してしまうと、故障の原因になってしまうかもしれないのです。

そこで、この記事ではiPhoneの完全放電とは何か、一体どんな状態であるかについてiPhoneに使われているバッテリーのメカニズムから解説していきます。iPhoneのバッテリーの仕組みからしっかり理解することで、完全放電後の対処法はもちろん、バッテリーを長持ちさせるためのベストな充電方法までわかります。せひ、ご覧ください。

iPhoneの完全放電ってどういう状態のこと?

「iPhoneが完全放電した後に、充電ができない」とか「バッテリーの減りがはやい」などと聞く機会があるかと思います。「たしかに、充電ができないのは大変そうだなあ」と思うものの、そもそも、完全放電とは何のことか分からない人も多いのではないでしょうか。

完全放電とは、充電を0%まで使い切り、電源が切れてしまった状態のことを指します。

通常、充電が十分に残っているiPhoneの電源を切っても、すぐに再び電源を入れなおすことが可能だと思います。しかし、完全放電してしまっているiPhoneの場合には、そもそも起動に必要なだけの電力を蓄えていないので、再起動することはできません。

また、充電を開始してすぐに起動に必要な電力が貯まるわけではないので、再び電源を入れなおすためには、しばらく時間がかかるのです。

iPhoneは通常、電源を切る前にデータの保存などの処理をおこなった上でシャットダウンされています。しかし、完全放電を理由とする突然のシャットダウンが起こった場合には、操作中のデータの保存処理がおこなえないなどの障害が発生する場合があります。

iPhoneの充電の仕組みについて

ここで、iPhoneの充電の仕組みについて説明しようと思います。iPhoneに現在使われているリチウムイオン電池の特性や、採用されている充電方法を知ることで、よりバッテリーを長持ちさせるために適切な充電方法がわかるようになりますよ。

まず、現在のiPhoneではリチウムイオン電池をバッテリーとして使っています。このリチウムイオン電池とは、正確に100%のフル充電ができなかった従来の電池の課題を克服したものです。

従来の電池では、充電残量70%のiPhoneに30%の充電をしてiPhoneの充電が100%に到達したとききでも、100%のフル充電を1回分したことと同じと捉えてしまう仕組みでした。そのため、中途半端な充電残量のタイミングで充電すればするほど、バッテリーの劣化が進んでしまったのです。

そのため、従来の電池ではiPhoneを完全放電してから充電することが推奨されていました。しかし、リチウムイオン電池はこの「どれだけ充電したかを記憶する機能」をつけたことによって、それを克服したのです。

リチウムイオン電池では、たとえば50%まで使ったiPhoneを80%まで充電したとき、「30%分充電したことを記憶しておける」機能が付いたことにより、充電が0%のタイミング以外でも充電ができるようになったのです。このことにより、完全放電してから充電する必要がなくなりました。

また、iPhoneのバッテリーの特徴はほかにもあります。高速充電とトリクル充電です。じつはiPhoneでは0~80%の時の充電モードと80~100%の充電モードに違いがあります。0~80%にするには、利便性の観点からよりスピーディーに充電する高速充電モードが採用されています。

一方で、80~100%の間では、トリクル充電と呼ばれる弱い電流でゆっくりと充電する方法を意図的に採用しています。このような工夫をしている理由は、バッテリーをより長持ちさせるためです。高速充電は、バッテリーの発熱を招き劣化の原因となります。

また、充電が100%になった後でも充電ケーブルに繋げっ放しにしてしまうことがあると思います。じつは、これもバッテリーにとってはよくないことです。過充電を避けるために、電流の弱いトリクル充電を使うことで充電のし過ぎを防ぎ、バッテリーの長持ちをさせるつくりとなっているのです。

完全放電は避けたほうがいい?

昔は、「充電は使い切ってから満タンにするものだ」とか「完全放電を週に1回は実施することで、バッテリーの質を保つことができる」などといわれていました。

たしかに、リチウムイオン電池を採用する前のiPhoneでは、完全放電をした上で充電をする方がバッテリーの劣化速度を遅くすることができました。しかし、今のiPhoneに使われているリチウムイオン電池では、むしろそのような行為は電池の劣化に繋がるといわれています。

じつは、0%まで充電を使い切ることは、バッテリーにとって大きな負担となり劣化の原因となります。リチウムイオン電池では、従来の電池の欠点を克服しているので、今では、充電残量が20~80%の間を保ちながら使うのが、バッテリーの劣化を遅くするための充電方法だと推奨されています。一度試してみてはいかがでしょうか。

充電やバッテリーで困ったら修理へ!

iPhoneが完全放電した後に、動かなくなってしまった場合や、いつまで経っても充電されない場合には、自力で解決するよりもiPhoneを修理に出すことをおすすめします。iPhoneが動かなくなってしまった原因には、バッテリーの劣化やiOSの不具合などさまざまなものが考えられるからです。

原因によって、対処法も異なるので原因の見極めも含めて、プロに任せしてみましょう。iPhone修理には、正規店に出す方法と非正規店に出す方法があります。正規店での修理は、「Apple Store」だけでなく、「Appleの正規サービスプロバイダー」でも修理をおこなっています。

Appleの正規サービスプロバイダーは、全国の大手家電量販店にあります。「Apple Storeが自宅近くにない」とお困りの方でも、正規サービスプロバイダーで検索すれば、通いやすい場所にお店があるかもしれません。

修理を依頼する店舗を決めたら、公式サイトから予約の上、店頭に端末を持っていきましょう。

Appleの正規店では、「購入後1年以内に適応される標準保証」や「Apple Care+」の保証を使うことができます。保証期間内の修理の場合には、Appleの正規店での修理がおすすめです。

また、iPhoneの充電が進まない場合には、充電ケーブルや充電器の故障も可能性としては考えられます。Appleの保証サービスの期間内であれば、充電器などのアクセサリも交換の対象となります。Appleの保証サービスをうまく使って不具合を解決していきましょう。

非正規店での修理では、修理に出してから完了までのスピード感や、Appleの保証期間外の端末については、正規店での修理よりもお値段を抑えられるのが魅力です。iPhoneをいち早く修理する必要があるなど、その時の希望に合わせてお店選びをするといいですね。

まとめ

今回は、完全放電とは何かということや、完全放電のデメリットについて、リチウムイオン電池の性質から解説をしてきました。

昔は、完全放電をすることがバッテリーにはよいことだとされてきました。しかし、今はむしろ、完全放電は、バッテリーにとって悪いことであり、最悪の場合、故障の原因にもなるかもしれないので注意が必要な行為です。

完全放電にならないようこまめに充電をして、また充電のし過ぎに気を付けることでiPhoneの故障を防ぎ、バッテリーを長持ちさせていきましょう。

もし、iPhoneの充電がいつまで経ってもたまらない場合には、自力で解決しようとせず修理に出してみることをおすすめします。iPhoneが動かない原因は、自分では思いつかないところにあるかもしれません。プロの目で判断してもらい、真の原因を突き止めることで、正しい対処をしてもらいましょう。

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