iPhoneの電源ボタンを5回押しで「緊急SOS」起動!設定方法とは
iPhoneの電源ボタンを5回押すとiPhoneがどうなるか知っていますか。知らないからといってすぐには試さないでくださいね。実は、緊急時用の「緊急SOS」が立ち上がってしまうのです。
この「緊急SOS」というモードは緊急時にはとても助かる機能になっていて、この機能のおかげで命を取り留めた事例が報道されることもあります。今回はそんな緊急SOSの起動方法や重要性を解説していきます。iPhoneユーザーの皆さんにはぜひ知っておいていただきたい情報です。
緊急時のために…iPhoneの「緊急SOS」
iPhoneの電源ボタンを5回押すとiPhoneの緊急SOSモードが立ち上がります。ここでは、緊急SOSモードのシステムやこの機能を設定するメリット、どんな時に役立つものかを解説していきます。
システム
緊急SOSモードになるとその地域の緊急通報用電話番号にかかります。日本では警察、消防、救急、海上保安庁などがすでに登録されており、SOSの状況に合わせて通報することができます
自分で緊急SOSモードを解除しない限り、設定されている緊急連絡先にiPhoneの現在地や緊急SOSモードの経過時間などがメッセージで送られ続けるのです。
メリット
緊急SOSモードには緊急連絡先を自分で追加することができ、もしものときにすぐに家族やかかりつけの病院に連絡できるようになっているのです。救急車に乗っていることなども想定しており、現在地が変わっても最新のiPhoneの現在地を送信します。
どんなときに
この機能はあくまでも緊急用の機能です。普段の日常生活に直接役立つ機能ではないですが、本当に危険な事態に陥ったときにはとても重宝する機能になります。設定によっては電源ボタンを5回押しただけで自動的に緊急SOSモードに変わるため、とにかく電源ボタンを連打すれば突然の事態であっても通報をすることができます。
緊急SOSはどうやって使うの?
iPhoneの電源ボタンを5回押すと緊急SOSモードになるとお伝えしましたが、iPhoneのモデルによって起動方法がすこし異なっています。起動方法はiPhone7以前のモデルか、iPhone8以降のモデルかで異なります。お使いのiPhoneはどちらでしょうか。
iPhone7以前のモデルは電源ボタンを「5回」
iPhone7以前のモデルは電源ボタンをすばやく5回押すことで緊急SOSモードが立ち上がります。表示された緊急SOSのスライダを左から右に向かってドラッグすると緊急連絡先に電話がかかるのです。
電話が終了すると解除を選択する画面が表示され、緊急SOSを解除しなかった場合、iPhoneが自動的に現在地を緊急連絡先に向けてメッセージで送信します。位置情報をオフにしている方が多いと思いますが、緊急SOSを解除しないと一時的にオンにされるので注意してください。
iPhone8以降のモデルはサイドボタンで
iPhone8以降のモデルの場合、サイドボタンと音量ボタンの+/-のどちらかを一緒に押しつづけることで緊急SOSモードに移行します。設定アプリを使って、起動方法を電源ボタン5回連打に変更することもできます。
緊急SOSモードに移行すると緊急SOSスライダが表示されるので、左から右にドラッグして緊急連絡先に通報してください。
また緊急スライダではなくカウントダウンに設定を変更できます。カウントが終了するまでサイドボタンと音量ボタンを押しつづけると、iPhoneが自動で緊急連絡先に通報するのです。
緊急SOSと一緒にメディカルIDも設定しておこう
iPhoneの電源ボタンを5回押すと起動する緊急SOSについてご紹介しましたが、この章では緊急SOSとあわせて設定しておくといいiPhoneの機能をお伝えします。それが「ヘルスケア」アプリ内で設定できる「メディカルID」です。メディカルIDと緊急SOSについて改めて理解しておきましょう。
メディカルIDって何?
メディカルIDとは自分が持っているアレルギーや病気、血液型といった緊急時に医療関係者が必要とする情報を一挙に登録できるID情報のことです。メディカルID情報は緊急時を想定して作られています。そのため、緊急SOSモードの間はiPhoneのロックを解除することなく、登録されている情報を表示することができるのです。
緊急連絡先を登録しておこう
緊急連絡先に家族やかかりつけの病院を登録しておくことで、緊急時の助けになることがあります。緊急連絡先を登録するにはまず、「ヘルスケア」のアプリを開いてください。「ヘルスケア」アプリ内の「メディカルID」をタップし、「編集」から緊急連絡先を表示できます。緊急連絡先のページ内にある+ボタンをタップし、追加する緊急連絡先やその人との続柄を入力して、新しい緊急連絡先を登録しておきましょう。
緊急SOS機能を使用するにあたって気を付けよう
緊急SOSモードによって命を救われたという報道がなされる一方で、緊急SOSモードによるいたずらも報告されています。緊急でない場合に警察などに通報すると罰則規定が適用されるおそれもあるので注意しましょう。ここでは緊急SOSモードの注意点と緊急SOSモードが誤って発動しないようにする方法をお伝えします。
強制的に位置情報が送られる
緊急SOSモードが立ち上がると位置情報の設定が一時的にオンになり、緊急連絡先へ強制的に位置情報が送ります。本当に危険な状態で通報してきた人の妨げになってしまうので、誤って緊急SOSを使わないように注意してください。
本当に必要なときだけ
ポケットやカバンに入れている状態で意図せず、iPhoneの電源ボタンを5回以上押してしまうことがあります。緊急SOSモードを立ち上がらないようにすることはできないので、どうしても誤作動してしまうというときは起動方法を変えておきましょう。
設定アプリを開き、緊急SOSのところをタップすると緊急SOSの設定画面が表示されます。この設定画面から起動方法を変更することで、誤作動を予防することができます。
まとめ
今回は緊急SOSモードについて、起動方法や重要性を解説しました。お使いのiPhoneではきちんと設定しているでしょうか。緊急連絡先やメディカルIDに重要な情報を登録しておくと、それだけで緊急時に助かる確率が少し上がるというものです。
緊急SOSモードはiPhoneの電源ボタンを5回押すだけという非常にシンプルな起動方法の代わりに、いたずらや緊急でないときに発動すると困った事態になってしまうというデメリットがあります。iPhoneの設定をきちんと確認し、誤作動しないよう予防した上で使用してみましょう。家族内で緊急連絡先やかかりつけの病院を決めているのであれば、登録して万が一に備えておいてください。