iPhone6のガラスが割れたらどうする？自分でできるiPhone6ガラス交換

みなさんはiPhone6を地面に落として、ガラスを割ってしまったという経験はありませんか？ガラスが割れてしまうと、画面はみづらくなりますし、割れたガラスが原因で指をケガしてしまうなどのおそれがあります。

しかし「修理依頼すると高い……」「何日もiPhoneが修理から戻ってこないのは困る」という理由から修理に出すことをためらう方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、iPhone6はガラス交換を自分でおこなうことができるのです。

この記事では、自分でiPhone6のガラスを交換する際の手順や注意点についてまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

自分でガラス交換はできる！

実は、iPhoneのフロントガラスは自分で交換することが可能です。iPhone6のガラス交換を自分でおこなう最大のメリットは、修理サービスを利用した場合と比べ、安価で交換をおこなえる場合が多いことにあります。

ガラス交換とフロントパネル交換

iPhone6のガラス交換には、ガラス部分のみの交換とフロントパネル交換の2種類の方法があります。iPhoneは前面のガラス（フロントガラス）の下に、タッチパネルなどを内包したパーツが構造になっており、このフロントガラスとディスプレイが合わさった部品のことを「フロントパネル」といいます。

ガラス部分のみの交換はフロントパネル交換と比べた場合交換部品が安いため、より安価で修理をおこなうことができますが、難易度が高く失敗のリスクも高いです。また、iPhoneを落として画面が割れてしまうと、多くの場合液晶や内側のカメラなどにも損傷がみられることがあります。

一方でフロントパネルの交換は、ガラス以外の内側の液晶やタッチパネルなどの損傷にも対応可能です。そのため、この記事ではフロントパネルの交換手順を紹介していきます。

フロントパネルの交換手順

では実際に交換する場合、どんな手順で交換をすすめていけばよいのでしょうか。まずは、必要なものを準備しましょう。

【交換の際に必要なもの】
・新しいフロントパネル
・ペンタローブドライバー（星形のねじ山に対応するドライバ）
・精密ドライバ
・ヘラ（フロントパネルを開いたり、内部パーツの取り外しの際に使えます）
・吸盤などフロントパネルを開きやすくするもの

必要なものを準備したら、いよいよ交換に取りかかりましょう。

【交換の手順】
①iPhoneの電源を切る。
②iPhone下部の、充電コードの差し込み口の両側についている星形のネジを、ペンタローブドライバーを使用して両方とも外す。
③ペンタローブネジを外すとパネルを浮かせるようになるので、浮いたすき間にヘラを差し込む。または、吸盤などをガラスにくっつけてパネルを浮かす。このとき、パネルの上部がまだつながっているため、勢いよくパネルをはがさないように注意する。
④パネル上部のケーブルを外すために、ケーブルの固定板のネジを取り除いて外す。
⑤固定板が外せたらフロントカメラなどのケーブルを抜いて、フロントパネルを取り外す。
⑥フロントパネルから、ホームボタンとフロントカメラを外すためにネジを取り外し、それぞれ外していく。
⑦バックプレートのネジを全部取り外し、バックプレートを取り外す。バックプレートのケーブルはテープで固定されているため、ケーブルをテープからはがす形でバックプレートを取り外す。
⑧すべて外し終えたら新しい部品を順番につけ替えて完了。

以上が交換の手順です。iPhone6のガラス交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

交換時に注意すること

ここでは、iPhone6のガラス交換をおこなう際の注意点についてまとめました。交換を検討されている方は、以下の点に注意して交換してみてください。

パーツをなくさない

ガラス交換をするときは、iPhone内の大小さまざまなネジや部品を取り外しながらおこなうことになります。その際に部品がなくなってしまわないように、小分けできる容器や小皿などを使って分かりやすくまとめておきましょう。

配線を間違えない

交換後、元に戻す際にケーブルをつける場所を間違えてしまうと、iPhoneが正常に作動しなくなってしまいます。そうならないためにも、iPhone内部の部品を取り外しする前に、しっかりと配線の位置を確認しておきましょう。可能であれば、メモや写真を撮りながら作業をすすめていくことをおすすめします。

湿気や静電気に注意

精密機械は湿気や静電気に非常に弱く、iPhoneも例外ではありません。修理をおこなう前に、手の湿気や静電気をしっかり取り除いてから作業に取りかかりましょう。

事前にバックアップをしておく

iPhone6のガラス交換中、何が起きるか分かりません。どんなに慎重に作業していてもiPhoneが起動しなくなったり、データが消えてしまったりするなどのアクシデントが発生するかもしれません。万が一のために、交換前にはデータのバックアップを忘れずおこなっておきましょう。

画面を割らないために…やっておきたい対策

そもそも画面を割らなければ、iPhone6のガラス交換をする必要がなくなります。画面を割らないためには、工夫や対策をおこなうことが大切です。では、画面を割らないためにできる対策はどんな方法があるのでしょうか。

落下を防止する

iPhoneのガラスが割れてしまう最も多い原因は、iPhoneを地面に落下させてしまうことです。思わず手が滑ってiPhoneを落としてしまったという経験は、多くの方がしているのではないでしょうか。

落下を防ぐために、iPhoneに指がかけやすくなる背面リングをつけたり、首にかけることができるタイプのiPhoneケースを使用して、iPhoneを落としてしまうリスクを大幅に減らすことができます。

ケースをつける

iPhoneを落としてしまってもケースがついていれば、画面が割れづらくなります。また、ケースをつけることによりiPhoneを落としづらくなるため、画面割れの防止につながります。

保護フィルムを貼る

保護フィルムはいわば、iPhoneのガラスにとっての最後の砦ともいえる存在です。もし、iPhoneのガラスの面を直接落としてしまっても、ある程度の衝撃までならフィルムが衝撃を吸収してくれたり、身代わりになってくれることもあります。

どんなにケースや保護フィルムでiPhoneを保護していても、落下から100％画面割れを防ぐというのは難しいため、日ごろからiPhoneを落とさないように心がけるのが大切です。

自分で交換が難しければ依頼しよう

自分でiPhone6のガラスを交換すると比較的安価で修理代を済ませやすくなりますが、その分要求される労力や知識も多く、さらに交換を失敗してしまうリスクも高くなります。もし、自分で修理するのが難しいなと感じた場合は、修理サービスを利用するのがおすすめです。iPhone6の修理サービスとはいったいどのようなものなのでしょうか。

Apple正規修理店

Appleが直接契約を結んでいる正規の修理サービスです。Appleの保証である「AppleCare+」に加入している方は、保証期間内かつ保証対象としての条件を満たしている場合、画面割れなどの過失による損傷でも保証が適応されます。正規の修理サービスですので、交換される部品の品質も保証されていて、さらに修理完了後から90日間は別途保証がつきます。

修理依頼する際は、個人情報保護の観点から、たとえ画面の交換だけでもiPhoneの初期化が必須なので、事前のバックアップが必要です。

その他のiPhone修理屋

直営店以外の非正規の修理サービスです。正規サービスより安価で修理を依頼できる場合があったり、修理に要する時間が短く済むなどのメリットがあります。

修理店により修理内容や料金、修理部品の品質なども多種多様なため、事前の下調べが必須となってきます。また、非正規店で修理すると、正規の修理サービスが受けられなくなるため注意してください。

それぞれ長所と短所がありますので、自分の要求にマッチした方を選びましょう。

まとめ

iPhoneのフロントガラスは、自分で交換することが可能です。もしiPhone6の画面を割ってしまったら、記事内で紹介した手順を参考にしつつiPhone6のガラス交換を試してみてください。よく画面を割ってしまうという方は、自分で修理できるようになると、ぐっと修理コストをおさえられるかもしれません。

しかし、自分で修理する場合は相応の工具や知識も求められますし、失敗してiPhoneが正常に起動しなくなってしまうなどのリスクもあります。「自分で修理をするのは少し不安……」という方は、無理せず修理店に持ち込むことを検討しましょう。