iPhoneが発火!?原因や発火しないために気を付けることとは
みなさんは、世界的にiPhoneの発火事故が起きていることをご存知ですか?iPhoneが発火すると、火傷するだけではなく、車が丸ごと焼けてしまうほどの大きな事故につながることもあるのです。
今回は、iPhoneが発火してしまう原因や、発火を引き起こしてしまうNG行動についてご紹介しています。iPhoneの発火を防ぐためにも、しっかり原因を知り、日ごろから対策していきましょう。
iPhoneの発火事故は世界的に起きている
iPhoneから発火事故が起きていることをご存知でしょうか。あまり聞かないかもしれませんが、さまざまな場所で実際にiPhoneの発火事故が起きているのです。ここでは、iPhoneの発火事故の事例を紹介します。
どんな事故があった?
iPhoneの発火事故のシチュエーションには、以下のようなものが報告されています。
【車の中に放置していたら、車内が丸焦げに】
iPhoneを服にくるんで、車内に放置していたのが原因であると考えられています。服が燃料となり、被害が深刻化したケースです。
【就寝中に充電していたら、iPhoneから煙がでてきた】
充電中のiPhoneは、熱を持ちやすいことに加え、布団や枕元などに置くことでさらに熱がこもりやすくなります。熱がこもることでiPhoneが発火してしまう場合もあるのです。
【バッテリー交換作業中に発火】
iPhoneのバッテリーを交換中にバッテリーから発火し、作業中の人が手に火傷を負う事故も起きています。
どこから発火するの?
iPhoneの発火事故の出火元は、内臓されているバッテリーだといわれています。iPhoneのバッテリーにはリチウムイオン電池というものが使われており、これは軽量で繰り返し充電できるため、スマホのバッテリーなどによく使われる電池です。
リチウムイオン電池は軽量で、何回でも使えるというメリットがある反面、デメリットも存在します。それが、燃えやすい電池であるということです。では、リチウムイオン電池が燃えてしまう条件とはどのようなものなのでしょうか。次の章で説明していきましょう。
iPhoneが発火する原因は何か
iPhoneが発火してしまう原因とはいったい何でしょうか。リチウムイオン電池が発火してしまう原因は複いくつかあります。
40℃以上の環境に放置
リチウムイオン電池は、40℃以上の環境下に置かれると、発火する性質を持っています。iPhoneを高温な場所に放置してしまうと発火するおそれがあるため、特に高温になりやすい車内などに置いておかないよう注意しましょう。
バッテリーの膨張
バッテリーの膨張は、バッテリーの劣化によって引き起こされるものです。バッテリーは何回も繰り返し使うことで劣化しますが、劣化症状としてガスが発生するようになります。ガスが発生してしまうと、バッテリーの内部から放出されず、どんどんたまってしまいます。
ガスの逃げ場がなくなった結果、バッテリーの膨張現象が起こるのです。さらに、膨張したバッテリーは、iPhone内部の他の部品を傷つけることにもつながります。バッテリーの圧力によって、iPhoneの画面が割れてしまったり、圧力が原因でiPhone内部の電気回路がショートすると、バッテリーに燃え広がるなどの事故が発生してしまうのです。
バッテリーにストレス(圧力)を加えること
バッテリーが高温状態になることも発火させてしまう原因です。例えば、iPhoneを長時間使用していると、バッテリーの高温化につながります。また、外からバッテリーを刺激し、バッテリーを破損させることも発火の原因になっています。
さらに、何度もiPhoneを落としたり、バッテリー交換中にバッテリーを曲げたり、穴を開けることが原因で出火した事例もあります。
このように、iPhoneが発火してしまう原因は実にさまざまです。また、日常生活を過ごす上で、いつ発火が起きてもおかしくないという状況は生まれやすいため、注意が必要です。
発火を防ぐには何に気を付けるべき?
iPhoneの発火を防ぐためには、具体的にどのような行動をとればいいのでしょうか。ここでは、iPhoneの発火を防ぐために気を付けるべき行動を紹介します。
バッテリーが膨張し始めたらiPhoneを使い続けない
バッテリーが膨張し始めているのに「まだ電源がつくから」といって、使い続けることはNGです。バッテリーの膨張が始まってしまったら、それはバッテリーが限界に近い状態であるといえます。交換修理に出しましょう。
なるべく自分でバッテリー交換をしない
iPhoneのバッテリーは、強い粘着剤で本体に貼り付けられています。バッテリーを無理やりはがそうとしたときに、バッテリーを傷つけて発火するというケースが多発しています。
バッテリー交換時の発火は、火傷のリスクが非常に高いので危険です。交換は、自分でやろうとせず、バッテリーの安全なはがし方を理解している修理店の方に依頼することをおすすめします。
iPhoneが熱くなる状況をつくらない
iPhoneが熱くなる行動といえば、ゲーム操作や多数のアプリを起動している状態です。また、気温が上がりやすい車内に放置したり、就寝中に枕元で充電をしてiPhoneに熱がこもりやすい状況を長時間つくってしまうことも発火の原因です。
充電中は、iPhoneケースを外し、机などの冷たい場所に置くことや、車内には絶対放置しないことを心がけましょう。また、操作中にiPhoneが熱くなったらしばらく使用を中断するなどの工夫が大切です。
もしもiPhoneが発火したら…?
もしも、iPhoneが発火してしまったらどのように対処すればよいのでしょうか。まずは火を消すことが最優先です。
iPhoneからの発火を甘くみてはいけません。リチウムイオンバッテリーからの出火が原因で、燃え広がる事例は多数報告されています。火事が大きくなる前に119番通報をすることも必要な場合があります。
万が一iPhoneが発火した場合は、水をかけ、消火することに集中しましょう。水でよく濡らしたタオルでiPhoneを覆うことも消火方法の1つです。
また、ご自宅に消火器がある場合は、消火器を使用することをおすすめします。とにかく迅速に火を消すことが身を守る第一の安全策です。
屋外での使用時にiPhoneから発火が起きた場合には、砂をかけて火を消す方法もあります。また、大きな事故にならなかった場合でも、同じiPhoneを継続して使うのは危険です。1度修理に出すか、買い替えをおすすめします。
まとめ
今回は、iPhoneの発火事故についてお伝えしました。iPhoneの発火事故は、車内や就寝中などにも発生しています。これは、誰にでも発生する可能性があることですので、事故が起こらないように注意することが必要です。
iPhoneの発火事故を防ぐためには、今回ご紹介した、「iPhoneを40℃以上の環境に置かないこと」や「バッテリーに刺激を加えないこと」に注意しましょう。就寝中までiPhoneが高温状態にならないように気を配ることは大変ですので、就寝する際はiPhoneを置く場所を枕元から改めるなど、対策してみてください。
また、バッテリーの劣化にいち早く気づき、修理に出すことが大切です。バッテリー交換を自分でおこなおうとすると、発火事故の原因になってしまうことがあるので、無理をして自分で修理しようとはせず、修理を依頼してみることをおすすめします。